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ラッキーコーポレーション オーナー40余名集め講演会開催 今後の市況とビル経営について解説

1995.04.15 10:19

 ラッキーコーポレーション(東京都渋谷区、鈴木正彦社長)では、3月15日、同社の入る東京プラザビル地下1階大会議室でビルオーナーを対象として講演会・懇親会を開催。40名余りのオーナーの出席をみた。
 同社では昨年末、オーナーの間から厳しいビル市況について情報収集したいとの要望が寄せられたのを受け、同社と取引のある約400人のオーナーにアンケートを実施するなどして内容を検討し、今回の講演会スタイルでの開催に至ったもの。
 「これからの日本の不動産と貸しビル経営」と題した約1時間半の講演会の講師は、不動産市況アナリストでネットワーク88代表の幸田昌則氏。
 低迷する不動産ビジネスの市況トレンドとその対応策についての内容が中心で、「このところ右下がりで推移している不動産相場は、今後も全体的な回復の目処はたたず、むしろまだ下がって行くと見た方がよい。それ故に、ビル資産についても処分すべきものは処分していくべきだ」との厳しい見通しが語られた。
 同社の鈴木社長は、「バブル期に不動産に偏りがちだった資産内容の組み替えを考えるべきに来ているということ。オーナーからも厳しい現実を正確に把握することができたと非常に好評だった」と語る。
 今回来場できなかったオーナーには講演テープを送って対応。また、これを皮切りに今後も年に1~2回のペースでこうした機会を設けていくという。




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