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エスパー ビル用テナント管理ソフト発売 経営戦略、用途に応じシステム調整も自在!
1995.04.01 10:45
エスパー(東京都新宿区)はオフィスビルのテナント管理用ソフトの販売を開始する。同社は平成2年の設立以来、一貫してアパート・マンションの賃貸管理ソフトの開発、販売を行ってきた。そうした技術を基に、オフィスビルの市場に参入する。
同社の製品の特長は「精密さと使い易さ」と言われている。140式以上の賃貸管理用ソフトを販売した実績があり、「ユーザーのどんな管理方法にも対応できる」(同社専務取締役、永野好道氏)としている。
同社のソフトの中心は賃貸管理。ユーザーがオーナーの場合は勿論、管理業者の場合にその「精密さ」を発揮する。賃料の入金・未入金の銀行とのオンラインによる管理から、請求書の発行まで行い、管理業者の場合オーナーとの契約に合わせてオーナーへの支払明細から管理料の計算までを行う。こうした賃貸管理が財務管理に連動するシステムとなっている。また、物件の面積、構造、設備などを登録して、仲介業務にも活用できる。
「使い易さ」とは「カスタマイズによる」(同専務取締役)。同社はユーザーの使用方法や事務処理方法に合わせてシステムを調整することに注力、「ユーザーの経営戦略により、事務処理や、必要なデータは異なって来る。それに合わせてソフトを提供する」(同専務取締役)。
ビル経営は、細かなテナント管理と管理コストの合理化の時代に入った。同社のソフトに注目したい。