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国内最大規模・六本木6丁目再開発 事業主は森ビル、全国朝日放送など

1995.02.01 10:39

 民間レベルでは最大級の再開発プロジェクト”六本木六丁目地区再開発事業”が、いよいよ動き出した。
 この開発事業は、森ビル(東京 森稔社長)や全国朝日放送(テレビ朝日)などを中心とした300の地権者が構成する再開発準備組合によって推進される。
 開発対象は六本木通りの一部と環状3号線、テレビ朝日通りに囲まれた約11.0ヘクタールにも及ぶ地域になる。この地域には現在、ハリウッド化粧品やWAVEビルなどの商業施設や、大小約500戸の住宅が密集している地域だ。総延床面積は、約715300㎡、総事業費は、約3600億円、97年着工、2001年完成を予定している。業務商業地域では58階建の超高層オフィスビル、8階建のオフィスビルを中心に構成。8階建オフィスビルには、約500室からなる14階建の都市型ホテルを併設する。住宅地域には4棟合計で840戸の住宅が建設される。
 この再開発事業計画の発端は昭和61年11月に東京都から「再開発誘導地区」に六本木六丁目地区が指定を受けたことになる。これを受けて、昭和62年には、「再開発基本計画」がつくられ、さらに平成5年には「市街地再開発事業推進計画」が策定された。計画では「文化都心」をコンセプトに都市活動拠点をめざす。




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