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土地のみを買い取りリースバック 取得後は自社のリートで長期安定運用

2026.10.19 11:01

 地主(東京都千代田区)は、企業が保有する土地建物のうち土地のみを購入すると同時に、その土地を購入者に貸し出す「JINUSHIリースバック」を展開する。企業は建物を継続して使用が可能なため、資金調達と財務改善を両立させつつ、土地の売却後も変わらない事業運営が可能となる。地主は2025年12月期に578億円の仕入れ実績があり、継続的に年間1000億円以上の仕入れを目指す。
 地主は、2000年の創業以来、累計580案件・約7406億円の底地の開発を手掛けてきた。200坪程度の小規模な土地から、工場や倉庫など1万坪を超える大規模な土地まで柔軟に対応する。また、取引テナント数は190社を超え、小売業をはじめ、製造業、物流、ホテルなど多種多少なテナントとの取り組み実績がある。
 対象エリアは東京23区、全国の政令指定都市及び中核都市、その周辺部。土地を売却した企業は、まとまった資金の確保と合わせて、売却益の計上や借入金の返済等により、財務体質の改善を図ることができる。売却した企業は地主との間で、20~50年程度の定期借地権設定契約を締結する。借地料を負担するが、建物を引き続き所有・活用できるため、売却前と変わらない環境で事業運営が可能。建物の減価償却による税務メリットも変わらず期待できる。
 地主は、取得した土地をグループが運用する底地特化型の私募リート「地主リート」で長期運用。リートには長期安定的な資金運用を志向する生損保や年金など、優良な国内機関投資家が多数出資。リートにより常に安定した収支を生み出す仕組みが評価され、取引につながる事例も多い。
 直近の取引事例では、鳥取市に所在する本社および工場の土地(約6万8475㎡)やKKRグループ傘下の大手タンクターミナル事業者が保有する土地2カ所(約4万3647㎡)などがある。いずれも調達した資金で借入金の返済や成長投資等に充当している。
 底地のマーケットは、10兆円規模へ急拡大し、市場が形成されたことで底地の価値が大きく上昇。多くの企業が「土地のみを売却する」という新しい手法に注目している。また、東証が「資本コストや株価を意識した経営」を上場企業に要請する「東証改革」とアクティビスト(物言う株主)からの圧力も加わり、不動産戦略の見直しが加速している。ROE向上や資金の創出、財務状況の改善を目的に、不動産売却等、CRE戦略に取り組む企業が増加。「所有」から「利用」への転換期を迎えており、売却後も引き続き利用可能なセール&リースバックが広がっている。




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