不動産トピックス
今週の一冊
2026.07.13 11:19
オフィスで会社を強くする
「働く空間」が変わると「働く人」も変わる
著者:清水 俊也
出版:日経BP
発行:2026年5月15日
価格:2000円(税抜)
「人的資本経営とは、会社で働く人を大切な「資本」とみなし、その価値最大限に高めていく経営手法のこと」(オフィスで会社を強くする「働く空間」が変わると「働く人」も変わる P11より抜粋)
著者は1987年にイトーキに入社し、現在は執行役員を務める清水俊也氏。時代とともに少しずつ変化をしているオフィスの在り方だが、働き方自体を根本から見直す機会となったのはコロナ禍であろう。コロナが明けると今度は対面オフィスの重要性が叫ばれ、「来たくなるオフィス」を求める向きが強くなった。一方で大切な観点として「出社させること」ではなく、従業員のパフォーマンスが最大限発揮できるレイアウトや運用面をはじめとした「会社に合った就業環境の整備」であるとの認識も広まりつつある。本書では冒頭でオフィスの歴史の変遷をたどりつつ、具体的な企業の取り組みを紹介しながらオフィス構築に必要な観点について言及した。
紹介されている事例はいずれも社外の専門家との連携が強く、プロジェクトの核となるワーカーが主体的に動けるなどの特徴を持つという。イトーキではAIエージェントと連動したオフィス運営のデバイスを開発する等、オフィスの最適化に注力。日本橋の自社オフィスも、ワークプレイスのトレンドや実態に合わせて都度リニューアルをしている。こうした事業の結晶とも言える一冊は、経営者やバックオフィスの担当者まで幅広く知見を得られる内容となっている。



