週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

「神戸市役所本庁舎2号館再整備事業」着工 神戸・三宮にオフィスやホテル・商業施設の複合ビル

2026.06.22 11:08

 神戸市役所2号館を複合ビルに建替える「神戸市役所本庁舎2号館再整備事業」が着工した。12日、オリックス不動産(東京都港区)、阪急阪神不動産(大阪市北区)、関電不動産開発(大阪市北区)、大和ハウス工業(大阪市北区)、芙蓉総合リース(東京都千代田区)、竹中工務店(大阪市中央区)、安田不動産(東京都千代田区)から構成されるコンソーシアムが発表した。竣工は2029年9月を予定している。
 計画地は神戸市中央区加納町6丁目。市街地の中心部である三宮エリアに位置し、駅周辺と旧居留地や再整備が進むウォーターフロントエリアを行き来する中間点にある。
 同事業では築60年以上が経過し、老朽化が進んでいる神戸市役所本庁舎2号館の建替えを行い、市庁舎を再整備するもの。
 計画では、敷地面積約4900㎡、延床面積約7万7000㎡、鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造、地上29階地下2階の複合ビルを建設。市役所庁舎のほか、ホテルやオフィス、商業施設などが入る。
 外観は、高層部がガラスボックスを頂部に取り入れた特徴的なデザイン。低層部は旧2号館から継承した水平基調を意図したデザインとしている。夜は天井の高いホテルロビー空間がライトアップされ、遠くからも港町・神戸を感じられる灯台のようなランドマークとなるという。
 フラワーロードに面した1~2階と、さんちかや地下鉄「三宮・花時計前」駅とつながる地下1階の計3フロアは、飲食、物販、サービス店舗を配置した商業施設。地上部には公共空間として利用できる「(仮称)市民利用空間」を設置するほか、地上と地下をつなげる開放的なサンクンガーデンも一体的に整備する。
 9~18階のオフィスは1フロア貸付面積約1680㎡のハイグレードなオフィスを整備。1フロアの一体利用から最小約150㎡の分割利用まで対応。
 地上4階と20~28階には兵庫県初進出となるヒルトン(米・バージニア)のラグジュアリーブランド「コンラッド・ホテルズ&リゾーツ」が入居する。客室は50㎡を中心とする136室を用意。ラウンジ、レストラン、バー、フィットネス、スパ、プールのほか、宴会や会議需要にも対応する約500㎡のボールルームや多目的に使用できるミーティングスペースなどを設置する予定。
 地下1~地上2階と5~8階は神戸市役所が入居。間仕切りのないオープンな執務空間を確保するとともに、遮音性の高い会議室や上下階の交流を円滑にする内部階段を設ける。
 9階には屋上庭園を設け、市民やオフィスワーカー、来街者などが憩いの場所として利用できる空間を整備。また、庭園に面したオフィスワーカー専用ラウンジも整備する。
 防災対策としては中間階免震構造の採用のほか、浸水対策として電気室や機械室、防災センターなどの重要設備室を上層部に配置する。また帰宅困難時対策として民間エリアの一部を一時滞在施設として開放することを想定している。
 環境対策としては「BELS」認証取得のほか、「CASBEE神戸」認証でSランクを達成する。




週刊不動産経営編集部  YouTube