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東京建物 「TOFROM YAESU TOWER」でオープンイノベーション拠点始動

2026.06.15 11:12

 FIRST CVC(東京都渋谷区)と東京建物(東京都中央区)は、「東京」駅直結の「TOFROM YAESU TOWER」内に開設したオープンイノベーション拠点「JAPAN CVC BASECAMP」の運営を、今月1日に開始した。
 近年、日本では大企業を中心にスタートアップの技術や知見を活用して将来の成長機会を獲得する手段としてCVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)を設立する動きが活発化してきた。特に多くの起業家が上場延期や出口戦略のM&Aへの転換を進めている状況下、大企業によるスタートアップ投資はキャピタルゲインなどの財務リターンだけではなく、本体事業とのシナジー創出や新規事業開発などの戦略リターンを重視する傾向も強まっている。
 一方、CVC同士が公式に情報交換を行いながら成功・失敗事例を共有する場の供給は不十分であり、投資や協業に向けた経営層および事業部の巻き込みや、自社ニーズに適合するスタートアップの選定には大きな負荷がかかるといった課題も顕在化していた。こうした背景のもと4月1日に再開発ビル「TOFROM YAESU TOWER」41階に開設されたのが「JAPAN CVC BASECAMP」だ。運営主体のFIRST CVCは2020年に設立。CVCコミュニティの運営、立ち上げ・運用支援まで一貫したサポート業務を展開してきた。
 「JAPAN CVC BASECAMP」では大手企業とスタートアップのマッチングを見据え、主に事例共有会の「CASE」、実践型プログラム「DOJO」、業界別交流会「FORUM」の機能を提供する。「CASE」は「なぜこのスタートアップに出資したのか」、「なぜM&Aをしたのか」などの具体の投資についての情報共有を行う機能。「DOJO」ではスタートアップのソーシングや評価方法等、具体の業務を学べる場としての機能。「FORUM」では具体の事例を知り業務を回していく方法について、同じ領域同士で集まってネットワークを定期的に作っていくものとした。
 さらに、先の3つの機能のベースにAIサービスの「CATALYST(カタリスト)」を導入する。登記情報などの独自調査データに基づき、スタートアップの概要やビジネスモデル、創業の経緯、評価額や出資額に至るまで、幅広い情報を網羅できる機能となる。大企業の事業部のニーズを鑑みて、相性の良いスタートアップを探り出しマッチングできることが特徴となる。
「JAPAN CVC BASECAMP」の面積は50坪ほどで全58席。1シート10万円で提供していく見込みだ。
 先月27日に行われた記者説明会のなかで、東京建物 まちづくり推進部課長の小島靖弘氏は「これまで私どももスタートアップの裾野拡大に合わせて、2018年から再開発前の暫定活用ビルをスタートアップ企業向け施設として提供し、約9年間で約140社のスタートアップ企業にご利用いただきました。今後は当エリアにビジネスの成長速度を上げるエンジンを提供し、大企業の成長、挑戦を支援すること、スタートアップやVCとの交流の促進によるイノベーションエコシステムの強化、日本の競争力強化に貢献してまいりたいと考えております」と意気込んだ。




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