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「くまもとサイエンスパーク」プロジェクト始動 半導体集積地にオフィスやR&Dの複合施設を開発へ

2026.05.04 10:11

 三井不動産(東京都中央区)は、「くまもとサイエンスパーク」プロジェクトを始動させる。4月27日に「くまもとサイエンスパーク イノベーション創発エリア」の整備について、熊本県、合志市と事業推進パートナー基本協定を締結した。
 計画予定地は熊本県合志市竹迫。整備中の中九州横断道路「(仮称)合志」ICから約2kmに位置する。v  計画は熊本県に半導体産業の集積が進んでいることを受け、「分散型サイエンスパーク」の中核拠点となるイノベーション創発エリア約3haを開発するもの。造成着工は5月を予定し、施設竣工は2027年から2030年までに段階的に行われる予定。
 開発エリア内には工場用地、インキュベーション施設、オフィス・R&D施設等、R&Dから量産までを支える施設・機能を整備する。入居企業は前工程・後工程・製造装置等の半導体に関わる企業を想定している。
 共同利用型クリーンルームでは設計・試作・評価機能の提供を計画。企業のR&D部門と国内外の大学・研究機関の誘致を進める。
 また産官学連携によるR&Dの橋渡し役として「イノベーションセンター」を設置。特定のR&Dテーマを対象に、企業・アカデミアの連携やR&Dに関するさまざまな実務的支援を行う。後工程領域については、熊本に集積の進む前工程との連携も視野に、産官学連携による研究開発を進めることを検討している。
 同社と熊本県はパークマネジメント法人を設立・運営し、計画に参画する企業・アカデミアを中心に、熊本と国内外の企業・アカデミアがつながる産官学コミュニティを形成する計画。
 近隣では台湾の半導体製造大手・TSMCの日本法人であるJASMが先端半導体の製造を予定する。「くまもとサイエンスパーク」ではこうした動きを見据え、関連サプライヤー企業の受け入れも進める構想。海外企業の受け入れ支援策として、パークマネジメント法人で国や市町村等にまたがる各種許認可窓口の集約等行政ワンストップサービスを提供する計画だ。




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