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日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業 街区名称は「東京ミッドタウン日本橋」

2026.04.27 10:44

 三井不動産(東京都中央区)と野村不動産(東京都港区)は、開発を進めている「日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業」の全体街区名称を「東京ミッドタウン日本橋」に決定した。竣工は9月末を予定し、グランドオープンは2027年秋を予定している。
 「東京ミッドタウン日本橋」の開発地は東京都中央区日本橋1丁目。日本橋南詰東側の約3・0haをA~Dの4街区に分けて開発している。
 A街区では中央区指定有形文化財である「日本橋野村ビルディング旧館」の外観を保存・活用。1930年竣工の歴史的建築物を再生し、低層部を商業施設とする。建物は敷地面積約1370㎡、延床面積約5300㎡、地上4階地下2階。
 B街区には日本橋川に開かれた複合施設「日本橋リバーサイドテラス」を整備。敷地面積約2060㎡、延床面積約6600㎡、地上7階地下2階で、1~3階は水辺に面する商業施設。4~7階には48戸の住宅を開発する。
 C街区は、メインとなる高層ビル「日本橋野村三井タワー(ザ タワー)」を整備。敷地面積約1万5560㎡、延床面積約37万4800㎡、地上52階地下5階、高さ約284mの超高層複合タワーで、10~20階は基準階面積約1900坪、22~38階は同約1300坪の、エリア最大級のフロアプレートを有するオフィスを整備する。10階と21階には屋外スカイガーデンを設けるほか高いBCP性能を備え、世界基準のビジネス拠点を提供するという。
 地下1~地上3階には商業施設を整備し、街区のにぎわいの中心を担う。隣接する「日本橋一丁目三井ビルディング(サウス)」とは地上2階および地下1階で接続し、「東京ミッドタウン日本橋」全体では約2万㎡の商業施設規模となる。
 39~47階には、ヒルトンが運営する最上級ラグジュアリーブランドのホテル「ウォルドーフ・アストリア東京日本橋」が2027年秋に開業予定。全197室の客室に、3つのレストラン、ラウンジ&バー、屋内プール、スパ、フィットネスセンター、宴会場、チャペルを備える。また、48~51階にはヒルトン最上級ブランドの名を冠したアジア太平洋地域初のレジデンスを整備。総戸数71戸で、専有面積約60~約430㎡を計画している。
 5~8階は都心最大規模のMICE・ビジネス支援施設を整備。約1500㎡の2つのホール、計約1400㎡の12のカンファレンスルームを備える。
 環境対策としてはオフィス部分で「ZEB Oriented」認証の取得を前提とした設計とし、居住部分は「ZEH-M Oriented」認証を取得。街区全体では「DBJ Green Building」のPLAN認証を取得している。また、地下にはエネルギーセンターを設置し電気と熱を供給。コージェネレーションによる排熱利用や中圧ガス発電の採用で、停電時でも事業継続を可能とする。
 D街区の「日本橋一丁目三井ビルディング(サウス)」は、既存のビルを再開発街区に組み込んだもの。地下1~地上4階の「COREDO日本橋」は10月で閉館し、「東京ミッドタウン日本橋」の商業ゾーン一部として2027年秋にリニューアルオープンする。
 三井不動産の「東京ミッドタウン」は六本木、日比谷、八重洲に続く4つ目。同社では、日本橋ならではの歴史性と未来志向を融合させ、働く・集う・滞在する・住まうといった多様な都市活動を高度に統合。水辺空間を生かした象徴的なミクストユース開発として、日本橋から東京、そして世界へと発信する新たな都市ブランドを確立する構えだ。




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