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戸田建設 相模原市本庁舎で運搬ロボットの実証実験 フロア間の移動を伴う運搬業務を担当
2026.03.02 11:20
戸田建設(東京都中央区)、神奈川県相模原市、さがみはらロボットビジネス協議会(相模原市緑区)は、相模原市の企業が開発した配送ロボットによる物品配送の実証実験を相模原市本庁舎で開始した。
同取り組みは6月10日(ロボットの日)に相模原市、戸田建設、さがみはらロボットビジネス協議会の3者で締結した、「ロボットフレンドリーな環境構築に係る実証事業に関する協定」に基づいて行われるもの。人手不足の解消やAIによる生産性向上などを目的に、「さがみロボット産業特区」として中小企業のロボット産業への参入を推進する取り組みの一環となる。今回の実証実験で導入されるロボットは、先行して活躍している2台のお仕事ロボット「ななまる」に次いで市庁舎への導入は第3機目。
実証実験では相模原市本庁舎のエレベーター1基を活用し、庁舎6階の総務事務センターからロボットが各フロアへの書類配送業務の遂行について検証する。具体的な動きとしては、市庁舎のエレベーター1号機とロボットが通信して自らエレベーターを呼び出す。扉が開くとロボットが周囲の状況を確認しながらスムーズに乗車し、各フロアへと自在に移動。目的地にいる職員はICカードでロックを解除して中身を取り出したのち、ロボットはもとの6階フロアに帰還する。
実施期間は2月17日~3月12日の約1カ月間、火曜日と木曜日の全8日間を予定している。さがみはらロボットビジネス協議会の会員企業のうちコミュナルテクノロジーサービス、F-Design、アクセスエンジニアリング、クフウシヤ、グリーンノート、MEMOテクノスの6社が参画。三菱電機ビルソリューションズ(東京都千代田区)が提供するIoTプラットフォーム「Ville-feuilleR」と連携し、実証実験に関するデータの蓄積やビル内でのシステム制御を行う。
実証実験のアドバイスやコンサルティングを行った戸田建設 イノベーション推進統轄部 新技術・事業化推進部の黒瀬義機氏は「実証実験で終わるのではなく、その後の実装に向けてさまざまなアドバイスをさせていただいております。人とロボットが共生するロボットフレンドリーな環境構築、これを我々も目指しておりまして、ぜひこの相模原でもそういった新しい環境を構築することに貢献していきたいと思っております」と意気込んだ。
実証実験のフィードバックは職員へのアンケート調査等で行う予定。市役所ならではの活用方法が明確化した段階で、業務効率化の側面から追加検証を行う構えだ。



