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Agent Connect Award2025 一生のパートナーとして伴走できるエージェントを表彰
2026.02.02 14:21
国際不動産カレッジとも提携、事業は新しいフェーズに
不動産エージェントのプラットフォーム「Agent Connect」を展開するAgent Connect(東京都新宿区、エージェントコネクト)は1月24日に都内で「Agent Connect Award2025:THE AGENT~不動産の未来を創るトップランナーたちの祭典~」を開催した。2025年にユーザーの信頼に応えた不動産エージェント8人を表彰。さらにJARECO国際不動産カレッジ(東京都港区)との提携も発表し、事業を新しいフェーズに進めることも明かされた。
24年からサービス提供 アワード初の本格開催
2023年12月に創業したAgent Connectは、不動産エージェントとユーザーがつながるプラットフォーム「Agent Connect」を24年2月から展開している。創業者の冨谷皐介社長や田村政則・取締役CPOは2018年に明るみになったシェアハウス投資詐欺の「かぼちゃの馬車事件」の被害者であり、救済に向けて金融機関との交渉の先頭に立ってきた人物だ。
冨谷社長はこうした活動を行うのと並行して、「再発を防ぐ仕組み」を構想。物件ありきや企業の看板ありきではない、「人で選ぶ不動産取引」を実現するため「Agent Connect」をつくりあげた。売上や取引件数ではなく、エージェント個人の対応品質をユーザーからの口コミや点数で可視化し評価軸としていることが最大の特徴となっている。
今回、初の本格的な開催となった「Agent Connect Award2025:THE AGENT~不動産の未来を創るトップランナーたちの祭典~」は、これまでの売上規模や取引件数などでは測れなかった、「誠実な説明や専門性、取引後も続く顧客との関係性に着目し、不動産業界の未来を担うエージェントを称える表彰イベント」となっている。冨谷社長はアワードの開催意義を次のように強調した。
「不動産業界では残念ながら、お客様と正面から向き合う誠実なエージェントが消費者から見えにくい存在になってしまっている。そうしたエージェントを讃え、その存在を顕在化させることが、本アワードの狙いだ」
ユーザーの信頼に応える3賞を用意8人受賞
アワードでは「ベストエディター賞」「ベストアンサー賞」「ベストエージェント賞」の3つの賞を用意。各賞の表彰趣旨や主な評価ポイントは図表の通り。
審査委員などは置かずに、ユーザーからの評価をもとに受賞者を決定した。
「ベストエディター賞」と「ベストエージェント賞」は第1位から第3位まで
にランクインしたエージェントを表彰。「ベストアンサー賞」は目指す投稿基準には惜しくも届かず、同賞の該当者は「なし」という結果になったが、その中でも極めて丁寧かつ真摯に顧客の悩みへ回答し、深い信頼を勝ち得た2人のエージェントを特別賞として表彰した。受賞エージェントは下記の通り。
【ベストエディター賞】
第1位 ミライスマイ 中村悠樹氏
第2位 ネクステップ 西真一氏
第3位 リーフクリエーション 森下政人氏
【ベストアンサー賞】
特別賞 ネクステップ 西真一氏
特別賞 アール.エス.エム.トレーディング 加藤卓氏
【ベストエージェント賞】
第1位 住まっぷ 紺谷辰徳氏
第2位 住まっぷ 柏井貴志氏
第3位 RE-ARCH PROPERTY 平野寿人氏
最優秀賞となる「ベストエージェント賞」第1位となった住まっぷの紺谷辰徳氏は「不動産の仕事は、数字や契約だけでなく、『人と人との縁、信頼』が何より大切」としたうえで、受賞が「これまでの正解が分からなかった自身の仕事が間違っていなかったという指標」になったと喜んだ。
授賞式終了後の基調講演では東京都宅地建物取引業協会の及川達也・第二ブロック役員(次期本部役員)が「不動産業界の『今』と『未来』」というテーマで講演。社長を務めるセイズ(東京都葛飾区)の取り組みを紹介したうえで、「利他的ビジネスは『利益にならないのではないか』という課題がある。しかし、適切な付加価値をつけて、その価値をしっかりと伝えていくことで、そうした課題を乗り越えることは可能だ」と訴えた。
学習コンテンツも強化 海外取引も対象に
アワード後半では、プラットフォーム「Agent Connect」の今後のアップデートについて田村CPOが説明した。25年はアップデートや新サービスが相次いで打ち出された。なかでもユーザーの不動産の売買や活用について担当する不動産会社やエージェント以外の第三者の専門家から意見を求めることのできる「不動産セカンドオピニオン」は、「25年8月のローンチ以来、多くのニーズをいただいている」(冨谷社長)という。
今年1月にはJARECO国際不動産カレッジ(東京都港区)との提携を発表。今後、「Agent Connect」に登録しているエージェント向けに、カレッジが展開する教育コンテンツの提供や、国内にとどまらない国際不動産エージェントとしてのキャリアパスの提示などを行っていく。これに合わせて、「Agent Connect」内に「海外・インバウンド不動産特設サイト」を構築し、日本不動産を保有あるいは保有を検討している海外ユーザー向けのサービス展開も視野にいれる予定だ。
次回は12月に開催へ サービス浸透も早める
初開催となった「Agent Connect Award2025」。冨谷社長は「今後も継続して開催していきたい」と話す。すでに次回「Agent Connect Award2026」を26年12月開催で計画し、「エージェントの方には、ぜひ受賞を目標にして業務に励んでほしい」と呼びかける。
プラットフォームについても不動産にまつわる悩みを抱える国内外のユーザーに対して、多くの不動産エージェントがその悩みに応え解決できる業界インフラとして構築を急ぐ構えだ。



