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星野リゾート 「星のや奈良監獄」開発 国の重要文化財「旧奈良監獄」をホテルに再生
2026.01.26 10:54
星野リゾート(長野県北佐久郡)は奈良県奈良市に所在する国の重要文化財「旧奈良監獄」を活用したラグジュアリーホテル「星のや奈良監獄」を開発している。竣工は6月25日を予定している。
旧奈良監獄は、不平等条約解消と司法の近代化を目指し、国の一大プロジェクトとして1908年に建設された。設計者は数多くの裁判所や監獄の建設に関与した山下啓次郎。ハヴィランド・システムと呼ばれた建築が取り入れられた施設棟は、看守所を全体の中心に複数の棟が放射状に伸びており、日本の「近代監獄」を象徴する建物としている。
旧奈良監獄は歴史的価値が高く意匠的にも優れた近代建築であるとして、2017年に重要文化財に指定された。
星野リゾートと旧奈良監獄保存活用(奈良県奈良市)は旧奈良監獄の赤レンガ建造物の耐震改修工事を実施。旧奈良監獄の敷地内には同ホテルと、旧奈良監獄の歴史や施設を知ることのできる「奈良監獄ミュージアム by 星野リゾート」を展開。
客室は往時の舎房を連結し、プライベートな一室へと再生。客室タイプ「The 10-Cell」は独居房を10房分つなぎ合わせた造り。全48室のスイートルームは寝室・リビング・ダイニングなどスペースを分ける。
別棟では日本のフランス料理が楽しめるダイニングを用意。そのほかにも非日常を味わえるさまざまな空間演出やアクティビティなども計画している。
ミュージアムは敷地面積10万478・80㎡(星のや奈良監獄を含む)、延床面積2463㎡、建築面積1860㎡。
同施設はA棟、B棟、C棟の3棟で構成される。
A棟は日本の行刑や奈良監獄の建築的特徴を知るエリア。
B棟では被収容者の視点で刑務所での生活やルールを紹介する。
C棟は「監獄」をさまざまな価値観や切り口で表現するエリアとなっている。開館時には国内外で活動するアーティストが制作した作品を展開する予定。ミュージアム開館は4月27日を予定している。



