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野村不動産/竹中工務店 「(仮称)福岡天神センタービル建替計画」着工 福岡・天神のランドマークを刷新へ

2025.12.22 11:20

 野村不動産(東京都港区)と竹中工務店(大阪市中央区)は16日、福岡県福岡市中央区で開発を推進している「(仮称)福岡天神センタービル建替計画」を着工したと発表した。竣工は2028年度を予定している。
 計画地は福岡市中央区天神2丁目。明治通りと昭和通りに面し、福岡市営地下鉄「天神」駅とは地下で接続させる。
 開発計画は現「福岡天神センタービル」を建替えるもので、計画中の建物は敷地面積4863・19㎡、延床面積約6万9000㎡、S造、SRC造、RC造地上21階地下3階建ての複合ビル。外観は「玄界灘を望むパノラマビューを享受する」デザインとし、水平ラインを強調している。
 建物用途としては3~20階を賃貸オフィス、地下2~地上2階を商業施設としている。2階のオフィスエントランスには入居企業専用のラウンジを設置。同ラウンジではランチや休憩にも利用できるほか、パーソナルワークやミーティング、貸切イベントにも対応可能とする。また、玄海灘を見渡せる屋上には入居企業専用のテラスラウンジを設置予定。
 交通結節点としての機能も高める。昭和通り側のバス停付近には来街者が憩える地上広場を計画。「天神」駅からも直結し、各種イベントも開催可能にする。また、明治通りと昭和通りは敷地内を貫通する通路により接続させる。
 環境対策としては「CASBEE福岡/建築(新築)」Sランク相当、「BELS」認証オフィス部分で「ZEB-Oriented」を取得予定。
 また敷地内の広場空間や壁面・テラスの緑化等で福岡市の「グリーンボーナス」認定を取得。福岡都心中心部で緑化や環境に配慮したビル計画に対して容積率緩和のインセンティブを付与する制度で、認定第一号。
 さらに、市のビル緑化事業「都心の森1万本プロジェクト」やアート推進事業「Fukuoka Art Next」などの取り組みも実施予定。憩いや安らぎを感じられる街並みの創出や地区の国際競争力向上への貢献を目指すとしている。




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