週刊ビル経営・今週の注目記事
毎週月曜日更新
大和ハウス モジュール型データセンターを発売 短工期で既存の高圧電力による運営も可能
2025.12.15 10:29
大和ハウス工業(大阪市北区)はモジュール型データセンター「Module DPDC(モジュール・ディープロジェクト・データセンター)」を開発し、2026年1月5日に発売する。
「Module DPDC」は鉄骨造のモジュール型データセンターで、1モジュールあたりの延床面積は約200㎡。約1000㎡程度の用地から建設可能。建設は部材の一部を大和リース(大阪市中央区)の工場で製作し、現場で組み立てることで効率化。また土地選定から施工までを一気通貫で対応する。電力の確保には都市部や工業地域などに配電される既存の高圧電力受電のインフラを利用する。
構造躯体は日本データセンター協会(東京都千代田区)が定める最高レベル「Tier4」に準拠。耐震性を確保していることに加え、UPS(無停電電源装置)などのバックアップ設備と厳重なセキュリティ管理レベルを完備することで、災害時などにも継続運用できる。
設備は必要なサーバーラックや電気設備、サーバーを冷却する空調設備などの設備一式を搭載。またサーバーラックや空調システムなどをモジュール単位で拡張できることに加え、データセンターを高密度なGPU(画像処理装置)サーバーの積載荷重に対応した構造躯体とするなど、用途や規模に応じたシステム構築も可能。



