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森トラスト 米マンハッタンの「35ハドソンヤード」を取得 ”エクイノックスホテル”を含む30フロア

2025.11.24 15:40

 森トラスト(東京都港区)は18日、米国子会社の森アメリカ社を通じて、米国・マンハッタンに所在する大規模複合ビル「35ハドソンヤード」の区分所有権を取得したと発表した。
 「35ハドソンヤード」は、マンハッタンの大規模複合開発プロジェクト「ハドソンヤード」を構成するビル群の一つ。特徴としてはエクイノックス社(米国)が運営するウェルネス特化型ラグジュアリーライフスタイルホテル「エクイノックス・ホテル」が入居している点。同ホテルは世界で唯一ハドソンヤードにのみ所在している。
 物件概要は敷地面積4661㎡、延床面積10万1752㎡(取得対象4万5534㎡)、鉄筋コンクリート造地上72階建て。森トラストが取得したフロアは1~30階で、オフィス、ホテル、リテール用途が含まれる。
 15~29階には前述の「エクイノックス・ホテル」が入居する。同ホテルは延床面積2万2060㎡、客室数212室のウェルネス特化型ラグジュアリーライフスタイルホテル。客室には天然素材だけで作られた寝具を導入し、睡眠科学者と共同開発された「スリープラボ」付きの客室では冷水・スチームシャワーやアロマなどで睡眠をサポート。ビルの下層階にはエクイノックス社が運営する5500㎡超のフィットネスエリアやスパがあり、滞在中はレッスンやセラピーが利用できる。  「ハドソンヤード」はニューヨーク・マンハッタンのミッドタウンウエスト地区西側に位置する、米国内最大級の都市再開発プロジェクト。オフィス、住宅、商業施設、文化施設等が一体的に計画された複合用途開発。
 森トラストでは中長期ビジョン「Advance2030」において、2030年度までに1兆2000億円の事業投資を行い、最終年度の2030年度には売上高3300億円を達成する目標を掲げている。「35ハドソンヤード」の取得も中長期ビジョンに沿ったもので、同社の米国における不動産投資実績としては12棟目、ニューヨーク・マンハッタンでは2棟目となる。今後も最適な資産ポートフォリオの構築を目指し、「安定性」、「持続性」、「成長性」を重点に置いた海外不動産への投資を積極的に推進していくとしている。




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