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「日本橋本町M-SQUARE」竣工 宇宙・ライフサイエンス分野の企業等で満床

2025.11.17 11:17

 三井不動産(東京都中央区)と鹿島建設(東京都港区)は12日、東京都中央区で共同事業として開発を進めてきたオフィスビル「日本橋本町M-SQUARE」を竣工させたと発表した。宇宙・ライフサイエンス分野の企業が複数入居予定となっており、満床での竣工となった。
 立地は東京都中央区日本橋本町一丁目の昭和通り沿い。建物は敷地面積1433・46㎡、延床面積1万4222・24㎡、S造地上12階地下1階建て。
 入居テナントはJA三井リース(東京都中央区)、KongStudios(東京都港区)、ライフサイエンス分野のUbie(東京都中央区)、サスメド(東京都中央区)のほか、宇宙産業分野の企業が入居を予定している。
 緑豊かな空間の構築に努め、昭和通りに面した建物エントランスや外構空間は多様な植栽を設けることで立体的な緑のデザインを表現。建物エントランスには三井不動産グループ保有林の木材を活用した木製ルーバーを使用している。「東京スカイツリー」を望む地上約50mの屋上には庭園を整備。高中木や低木地被類の複層的な植栽配置により緑豊かな空間を実現した。
 オフィスワーカーの健康意欲の向上を目的に、自然と階段を利用したくなる工夫も施している。屋内階段はエントランスからすぐわかる位置に配置するとともに、各階の階段踊り場には階数と花暦を連動させた壁面アートを施した。
 環境対策としては「ZEB Ready」認証(建物全体)、「DBJ Green Building」認証(プラン認証)、「CASBEE」Aランク(自己評価)を取得。また省エネルギーの取り組みとして縦基調の外装採用による開口率の低減や節水型衛生器具等を採用した。
 三井不動産では、「産業デベロッパー」として新産業創造を後押しする企業に本物件を活用してもらうことで、さらなるイノベーション創出に寄与していく考えを示している。




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