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NTT都市開発 「元新道小学校跡地活用計画」竣工 京都・東山にホテルと演舞場、地域施設

2025.11.03 11:48
NTT都市開発(東京都千代田区)は京都市東山区で開発を進めていた「元新道小学校跡地活用計画」を竣工させた。
立地は京都府京都市東山区大和大路通四条から京都府京都市東山区宮川筋四条にかけての一帯で、1869年に開校した元新道小学校の跡地。
ホテル、歌舞練場、地域施設の3施設を新道通に沿って整備し、大和大路通、新道通、宮川町通の南北の通りに対して2つの建物を配置する。
建物意匠は既存建物の特徴を生かしたデザインとし、部材の生け捕りによる再活用を行うことで宮川町の街並みと東山の景観との調和を図った。また宮川町のシンボルでもある「歌舞練場大屋根」を再建するなど、随所に街の記憶を継承したつくりとしている。
メインとなるホテル棟は一部に地域施設を含み、敷地面積約4000㎡、延床面積約1万5700㎡、地上4階地下2階建て。
ホテルはカペラホテルグループ(シンガポール)日本初進出のラグジュアリーホテル「カペラ京都」が入居する。客室はスイートルームを含む92室で、レストラン、宴会場、スパを完備。開業は2026年春を予定している。歌舞練場棟も一部に地域施設を含み、敷地面積約2300㎡、延床面積約5000㎡、地上3階地下2階建て。花街文化継承の場として芸舞妓が伝統伎芸の鍛錬を積む「宮川町歌舞練場」を建替えたもの。
NTT都市開発では、世界トップクラスのホスピタリティを堪能できるホテル、芸舞妓が伝統伎芸の鍛錬を積む歌舞練場、地域コミュニティの活動の場となる地域施設の3施設が共存することにより、新しい価値の創出に期待を寄せている。



