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ミサワホーム 青森市中心部の再開発に参画 「(仮称)本町一丁目2番地区市街地再開発事業」に協力へ

2025.10.20 11:46
ミサワホーム(東京都新宿区)は6日、青森県青森市で計画中の「(仮称)本町一丁目2番地区市街地再開発事業」において、9月10日に設立された本町一丁目2番地区市街地再開発準備組合と事業協力に関する協定を締結した。
計画地は青森県青森市本町一丁目。JR「青森」駅から徒歩約17分の市の中心部に位置し、青森ねぶた祭の運行コースとなる国道4号に面するなど観光・文化面でも重要な役割を担う位置にある。
ミサワホームは2015年に設立された「青森市本町一丁目2番地区まちづくり協議会」に東北ミサワホーム(仙台市宮城野区)とともに事務局として参画し、長年にわたり地権者と青森市中心市街地の活性化を実現するための協議を重ねてきた。このたび地権者で構成する準備組合と事業協力協定を締結し、取り組みを進めていくこととなった。
計画では敷地面積約0・5ha、延床面積約1万1550㎡のビルを建設し、分譲マンション、商業施設、駐車場などを整備する。着工は2028年、竣工は2030年を予定。青森市総合計画の将来都市像「みんなで未来を育てるまちに」に基づき、国内外の観光需要を取り込み交流拠点となる機能、若年層や子育て世帯・シニア層が安心で快適に暮らし続けられる機能などをもつ複合施設を計画する。
ミサワホームは、医療・介護・子育て支援を中心に社会的課題の解決に向けた複合開発や地域の高齢化に対応したコンパクトシティ型の不動産開発など、未来を見据えたまちづくり事業を「ASMACI(アスマチ)」ブランドとして展開している。今回の開発でも子育て支援機能や生活利便施設の誘致を検討し、分譲マンションに健康増進機能を設けることで青森市民の長寿命化への貢献を図る。さらに多様な人々が交流し賑わいを創出する機能を設け、ベイエリアとまちをつなぐ回遊性の向上に寄与する構想としている。