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コミュニティサービス「Commune」 ”信頼起点経営”を実現する新プロダクトを発表

2025.09.22 10:49

 コミュニティサクセスプラットフォームの「Commune」を展開するコミューン(東京都品川区)は今月3日、「信頼起点経営」を実現する新プロダクトを発表した。
 コミューンは2018年5月に創業。ファンコミュニティのサイトや従業者同士の交流サイトの戦略構築、運用支援等を行っている。青森県が運営する公式ファンコミュニティサイト「青森びいき」や、カルビー(東京都千代田区)が展開する「絶品かっぱえびせん」専用のファンサイト「絶品部『やめられない、とまらない課』」等、自治体から大手企業まで多くのサービス導入実績を持つ。
 発表した新プロダクトは「Commune Engage」、「Commune Voice」、「Commune Navigator」の3つ。「Commune Engage」は顧客・従業員の信頼、貢献を「可視化」するプラットフォームサービス。コミュニティ上のあらゆるタッチポイントでの行動データを統合し、信頼関係の深さと広がりをリアルタイムで把握することができるというものだ。「Commune Voice」は可視化されたデータから顧客・従業員の期待値や感情の動きを深く「理解」できるプロダクト。コミュニティ上に寄せられる顧客・従業員からの多様な声を分析することで企業とユーザーの体験ギャップをなくし、製品・サービスの改善ポイントの効率的な把握につなげることができる。3つ目の「Commune Navigator」は口コミを活用した信頼構築のためのAIエージェント。コミュニティ専用ページにアクセスせずにHP上などからチャットで問い合わせができる等の特徴を持ち、新しい顧客・従業員との信頼の「創造」につながるサービスだ。  先の3プロダクトに加え信頼関係の「育成」に特化した既存サービス「Commune」の機能を一元管理するシステムが「信頼起点経営基盤」となる。口コミなどのユーザーのステータスやアクションによる「信頼スコア」の変容を可視化し、事業の貢献度合いを「事業貢献指標」を算出。導入企業・自治体への事業成長戦略の立案・実行支援を可能とした。
 12日にはメディア向けの説明会を実施。「信頼起点経営」への思いについて代表取締役CEOの高田優哉氏は「生産年齢人口が減る中で、企業は従業員に対して選ばれ続けるようなEX(エンプロイエクスペリエンス)の取り組みをたくさんやらなければいけないようになっている。従業員の企業に対する信頼を育むことで、従業員は『この会社をもっと良くしたいから隣の店舗に自分たちの店舗の成功事例を教えよう』、『本当に良いサービスだけれど知られていないから友達におすすめしよう』といった形で貢献して事業成長につなげていく。こうした信頼貢献成長のサイクルを実現する『信頼起点経営』の実現が重要ではないかと考えております」と話した。
 なお、新プロダクトの「Commune Navigator」は今年冬、「信頼起点経営基盤」は2026年春頃のリリースを予定している。




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