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NTT都市開発 初の物流施設が八尾市で竣工 NTTロジスコの入居が決定

2025.08.25 11:51

 20日、NTT都市開発(東京都千代田区)初の物流施設が竣工した。竣工後は東京センチュリー(東京都千代田区)が出資するSPC(特別目的会社)へ引き渡し、NTTロジスコ(東京都中央区)の入居が決定している。
 立地は大阪府八尾市二俣。西名阪自動車道「藤井寺」ICから約3・3km、JR「志紀」駅から徒歩8分に位置する。
 同施設は敷地面積1万1850・92㎡、延床面積2万4230・40㎡、S造地上4階のボックス型物流倉庫。
 倉庫部分は2区画に分割可能で、シングルテナント・マルチテナント双方に対応可能。仕様としては有効天井高5・5m、耐荷重1・5t/㎡、柱スパン11m以上を確保し、柔軟な倉庫内レイアウトに対応する。また倉庫内の一部に空調を実装し、労働・保管環境に配慮している。
 BCP対策としては最大48時間稼働可能な非常用発電機を設けることで、防災設備の稼働と災害時の執務対応を可能としている。  環境対策としては全館LED照明などの高効率機器の導入などにより、「BELS」5つ星を取得。「CASBEE大阪みらい」のAランクも取得した。
 また、同施設ではNTTアノードエナジー(東京都港区)とオンサイト型コーポレートPPAを締結。NTTアノードエナジーが同施設の屋上に太陽光発電設備を設置・保有し、使用電力は入居テナントに供給する分も含め、100%実質再エネ電力となる。なお、オンサイト型PPAスキームを活用した開発物件への太陽光発電設備の導入は、NTT都市開発で初の取り組みとなる。




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