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福岡地所初のライフサイエンスラボ 名称は「エフラボ九大病院」に

2025.08.04 17:20
福岡地所(福岡市博多区)が建設中のライフサイエンス企業向けラボの正式名称が「エフラボ九大病院」に決定した。また、福岡バイオコミュニティ推進会議の認定インキュベーション施設にも認定された。竣工は12月末を予定している。
立地は福岡市地下鉄「馬出九大病院前」駅から徒歩5分、九州大学病院のキャンパス内。同施設は建築面積1706・34㎡、延床面積9665・04㎡、地上6階建て。4~6階は最小54㎡から最大1フロア1175㎡まで専有可能なレンタルラボ&オフィスとして整備する。
レンタルラボは天井高2700mm、耐荷重500kg/㎡、OAフロア300mm(基準区画)、設備バルコニー完備。仕様としてはバイオ系の本格的な研究が可能なBSL2/P2レベルに対応し、局所排気装置も設置可能。設備としては各フロアにシャワー室、製氷機、給排水設備を設置する。
セキュリティは建物エントランスからエレベーターホール、区画出入口と3層設ける。
1階はインキュベーション施設「Fukuoka Innovation Lab.」。シェアラボ、コワーキングオフィス、会議室、イベントスペース等を用意し、会員は資金調達のサポートや相談窓口等のサポート機能が受けられる。
シェアラボは1ベンチから利用可能で、初期投資不要で研究活動を開始できる。入居者はイニシャル/ランニングコストが高価な実験機器を安価に利用できる。
2~3階には九州大学病院ARO次世代医療センターと九州大学生命科学革新実現化拠点が入居する。