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「いちご神田小川町ビル」にセットアップオフィス 3フロア実施し2フロアは入居 残る1フロアも検討中
2025.07.28 13:21
いちご(東京都千代田区)は23日、グループのいちごオフィスリート投資法人(東京都千代田区)が運用するオフィスビル「いちご神田小川町ビル」で、セットアップオフィス工事を実施したと発表した。
立地は東京都千代田区神田小川町。都営新宿線「小川町」駅から徒歩2分、丸ノ内線「淡路町」駅から徒歩3分、JR「御茶ノ水」駅から徒歩3分など、5駅6路線利用可能な場所に位置する。
「いちご神田小川町ビル」は1993年竣工。延床面積2709・37㎡、SRC造地上9階地下1階のオフィスビル。周辺は再開発や老朽化に伴うオフィスビルの建替えも進んでおり、いちごでは建替えによる移転や拡張移転の受け皿としてセットアップオフィス需要が高いと判断した。
セットアップオフィス工事は前テナントが退去した3、4、9階で順次行われた。2024年12月に3階、2025年5月に4階と9階が完成し、3階と4階はすでにテナントが入居。9階も入居を検討している企業がいるという。
各フロアのセットアップオフィスは約70坪。従業員用の執務デスクやチェアはあえて設置せず、入居者が用意することで従業員の増加などに柔軟に対応できるハーフセットアップオフィスとした。各フロア内には会議室3室、オンラインミーティング等に利用できる個室2室のほか、社内コミュニケーション用のソファ席や、リフレッシュに利用できるエッグチェアなども備えている。
また、セットアップ工事と同時にリニューアルを実施。照明効果による演出と壁に特徴的なデザインを施し、落ち着いた高級感のある空間を演出した。
いちごでは、オフィスビルの資産価値を高める取り組みの一つとしてセットアップオフィスを展開してきた。
入居時にかかる工事期間の短縮やテナントの造作工事費用負担の削減、退去時の原状回復工事による廃棄物削減などにつながる新しいオフィスの貸し方として、グループでは積極的にセットアップオフィスの取り組みを進めていくとしてる。