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東京オペラシティ 新宿に”劇場都市”出現 地上54階建の高層ビル 坪2万7000円予定

1995.02.01 10:38

 国と民間の密接な連携のもとに建設が進んでいた”TOKYO・OPERACITY”が竣工間近になってきた。
 このプロジェクトは、東京の新都心新宿に国際的な芸術文化ゾーン、業務ビジネスゾーン、アメニティ・商業ゾーンをつくる事をコンセプトに始まった都市開発事業の一環である。一大街区を有する「東京オペラシティ」は隣接する第二国立劇場(仮称)を中心に構築されており、その回りに、超高層オフィスタワー、コンサートホール、NTTインターコミュニケーション・センター、あーとみゅーじあむなどを配置した形になっている。また機能的には、相互補完ができるようにデザイン面での調和や、運営面での協調が行える体制だ。
 この事業は、第二国立劇場(仮称)および周辺の街区環境整備と空間の有効活用をめざして、特殊法人日本芸術文化振興会および文化庁、建設省と民間企業体が一体となり推進してきたものである。特にわが国最初の本格的オペラ劇場として機能する第二国立劇場(仮称)は都庁移転により、東京の新都心となった新宿には重要なポジションになった。
 今回のプロジェクトに参画する、民間側の事業者は日本生命、NTT都市開発、小田急百貨店など個人を含む計9社で構成されている。なお総資本に見る出資率は、土地の持ち分により分担されており、日本生命・32%、NTT都市開発・24%、小田急百貨店・23%となっている。
 また名称の「東京オペラシティ」は、シンボリックな存在のオペラ劇場から命名された。目玉になる超高層オフィスビルだが、高さ243m、地下4階、地上54階、塔屋2階、ワンフロア面積は約2000㎡と既存ビルでは最大級となる。




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