不動産トピックス

快刀乱麻

1995.02.15 10:07

 オフィスビル市場でも価格破壊が猛威をふるっている。
 そんな中で、エレベーターメンテナンス費用だけがどうやら例外的な存在。大手6社のほぼ寡占状態にあるためか、メンテナンス費用はほとんど下落していないようだ。
 だが、こんな例もある。日立製作所系列の保守管理H社。あるビルのエレベーター交換の際、オーナーに高額だが通常の保守管理(POG契約)の他、電気機械部品の取替えまでを含んだFM契約を勧めた。だが、オーナーは賃料収入の低下を理由に執拗にメンテナンス料金の引下げを要求。
 この結果、H社は最初の3年間はPOG契約にして、以降フルメンテナンス契約に切替えることを提案。最初の数年間は大きな故障はないのが普通で、オーナーにしてみれば契約期間を通じてFM契約と同様な効果を期待できる。めでたく、締結となった。交渉はしてみるもの。




週刊不動産経営編集部  YouTube