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ペイントハウス 春の塗替えキャンペーン開始 3店舗同時オープンで全国展開に拍車
1995.03.15 11:10
独自のバイオ洗浄で知られるペイントハウス(本社・神奈川県相模原市、星野初太郎社長)が、今年初めに3店舗を一挙にオープンさせた。全国に拠点を広げつつ、ビル分野への進出を狙う同社の拠点に拍車がかかりそうだ。
同社がこのほどオープンさせたのは、春日部支店、熊谷支店(いずれも埼玉県)、土浦支店(茨城県)の3店舗。これにより同社の全国網は、本社のある神奈川県をはじめ、秋田、宮城、山梨、静岡、愛知、長野、石川、福井、大阪、山口、福岡、鹿児島、沖縄と合わせて16府県に及ぶことになる。同社は昨年度51億円を売上げ、今年度は80億円、来年度は150億円を目標に掲げるなど急成長を遂げているが、その裏付けともいえるのがこの急速な全国展開で、年内には47都道府県すべてに拠点を開設したいとしている。
同社はこれまで建物外壁のカビや藻などの殺菌、消毒機能を持つ独自のバイオ線上を武器に戸建てや集合住宅マーケットで多くの実績を上げてきたが、今後はこのほど開発された抗菌塗料とあわせ、ビル分野への本格的な参入も進めていくという。星野社長は「近年、オフィスワーカーの健康問題がクローズアップされているが、これは空調機器や排水から出る雑菌などが害を及ぼしていることが多い。カビや藻、白アリ、ダニなどビルにいる雑菌や害虫を内外から退治するのがバイオ洗浄と抗菌塗料だ」と語る。
同社ではこの他、抗菌防水工法も開発している。これらの独自工法を武器に、3月から5月にかけ塗り替えキャンペーンを積極的に展開していく。