不動産トピックス

快刀乱麻

1995.03.15 11:08

 最近、油圧式エレベーターが見直されている。理由は簡単だ。第1にはビル建設時において、コストを削減出来る事、第2には、性能の向上により、エレベーターのスピードをロープ式のエレベーター並に上げる事が可能になったからだ。油圧式エレベーターの歴史は古く、エレベーター開発当時は圧倒的に油圧式エレベーターが市場を占めていた。しかし、ビルのインテリジェント化に伴い、ビルの規模も大きくなり、油圧式エレベーターは、だんだん時代のニーズから取り残されていった訳だ。しかし、ここへ来てまた油圧式エレベーターが脚光を浴び始めている。
 その最大の理由は建築時のイニシャルコストで場合によって数千万円もの差が出るという安さ。
 折しも本では「ドカベン」、「ブラックジャック」など昭和40年代物コミックのリバイバルブーム。10代の若者は初めて(新規)、20代以上は今一度(リピート)懐かしく手にとり、熱狂している。油圧式エレベーターにもそんな復活の日が近そうだ。




週刊不動産経営編集部  YouTube