不動産トピックス
快刀乱麻
1995.04.01 10:31
昨日国土庁が発表した公示地価は、全国平均で前年比マイナス3%、4年連続のダウンとなっている。大都市圏の商業地では、東京圏が15.4%、大阪圏は15.3%と変わらず二ケタの下落だ。この結果、東京圏の地価水準はバブル初期の87~88年当時の水準まで下がったとデーターが示している。ではオフィスビルにおいて、テナント賃料はどうかと言えば、81~82年頃までに下がったと言う話を聞く程で、まだ底値の見えない状態だ。バブル期の一方の象徴であった株式と言えば、円高の影響をまともに受けて1万6千円割れと先行き不透明な状況。
とにかくこうした状況下で、経営者は、目先経費等の削減に目が行くものだろう。しかし、逆にこうした時だからこそ、リフォーム等ユーザーに対してのサービスに心くばりが必要になる。何故ならばオーナーとテナントの関係が深いつながりになればなる程、賃料交渉でも腹をくくった話し合いが出来るからだ。