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24時間緊急クレーム対応サービスも付加 ビル管理システム「BITSS」が好調 TOKAIがビル管理に本腰
1995.04.15 10:18
TOKAI(藤原明社長)では、ビルのトータルシステム、「BITSS」を商品化し、ビル管理業務への本格参入を図っている。
このシステムは建築計画を行うにあたりその管理システムまでを見据えた設計提案を行う点が特徴で、その後の施工管理から維持管理までを総合的に請け負う。
もちろん既存の物件について維持管理のみの対応も積極的に受けている。
維持管理の内容は防犯・防災セキュリティ、給排水・衛生設備およびエレベーター・電気設備のメンテナンス、クリーニング、管理人派遣など多岐にわたる。
さらにこのシステムには同社独自の「TOKAIリセプションサービス」も付加される。これは365日24時間対応で、入居テナントやオーナーからのクレーム、問い合わせを管理センターで受け付け、緊急対応・処理していくというもの。既に賃貸住宅市場では、同社のこのサービスは広く浸透しており、その管理対象戸数は約12万戸に至っている。「当社がクレームを直接受けて対応することで常駐管理コストの削減につながり、同時に最近のテナントニーズである365日24時間のオフィス使用にも応えられます」(杉本雅典システム営業部次長)。
また管理のローコスト化という観点から、同システムはビル管理のメニューを必要度に応じて色分けし、オーナーの予算に応じて割り振っていくスライド式料金体系がとられているのも特徴。