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ユニ総合計画 こちらは都の半額で診断 新耐震基準以前の物件対象に
1995.07.01 16:47
ユニ総合計画(東京都中央区)ではm東京都や防災協会の半額を目安とした低料金の耐震診断業務を始めた。建築基準法における新耐震基準(昭和56年施行)以前に完成した建物について、震度6から7の大地震が来た場合、建物の耐震力がどの程度あるのかを診断するもの。
「防災協会や東京都、建築事務所協会等で以前より行われていた耐震診断は、本来は増築時の構造チェック窓口としてのものであり、評定委員会にはかる経費などを含め費用が高めとなっていた。それを建物の安全性を確かめる目的に絞ることで費用を抑えたもので、手法は東京都のマニュアルと同じ」(秋山英樹社長)
診断の概要は建物調査、構造耐力試験、構造解析、調査報告書作成など。
費用はコンクリート造建物で、4万円×ルートA(Aは対象建物の延べ床面積)。鉄骨建物で3万円×ルートA。また、予備調査の段階で外壁にひび割れの大きいものなど目視判定が可能な場合は、簡易耐震判断として25万円のみ。
「事故の物件が新耐震基準をクリアするか、どんな補強が必要かといった情報はオーナーにとって不可欠」と秋山社長は語る。