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トピックス コクヨ CADを使ったオフィスのトータルコーディネート

1996.08.15 11:11

 事務機器を手がけるコクヨ(東京都港区)では、自社商品の販路拡大を図る目的で、オフィス内のレイアウト、設計業務に力を入れている。
 「昨年度の実績は、文具45%、ファイリング・キャビネットなどのスチール家具55%で合わせて、約3000億円」(東日本営業統括部、 市橋俊一主任)
 東京圏の場合、オフィス機器の発注は江東区にある配送センターに集められる。このデータをコクヨ物流東京がまとめて、取り扱い店や納入業者から商品納品が行われる仕組みとなっている。
 販売店と配送センターとは、オンラインで結ばれている。
 最近の傾向として、単なる什器部品を納めるだけでなく、CADを使ったオフィスの総合設計やレイアウトを望むケースが増えている。
 こうした要望を踏まえて、千葉にOAフロア専用のセンターを用意している。
 トータルでの提案に対応するための、種々な商品開発も手掛けている。
 「建設省の外核団体であるニューオフィス推進協議会(NOPA)の提唱を踏まえて、次世代のオフィスニーズに対応する商品提供を考えている」(市橋主任)
 具体的には、欧米のオフィスを手本としたオフィスのカラーリング化・業務効率をアップさせるためのパーテーションの商品ラインナップ整備、OAフロア対応商品の開発といった業務を行っている。
 新商品の発表と共に、今後の動向に注目したいところだ。




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