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東京都などが推奨 給水管から直接の増圧直結給水方式

1996.11.01 12:00

 10㎥の受水槽を設置している建物には、法的点検義務がない。その為に数年前、水槽内で猫の死骸が発見されるなど、その衛生管理が問題となったのは記憶に新しい。
 その対策として、東京都、大阪府、横須賀市などでは、昨年10月から「増圧直結給水方式」を推奨している。
 従来、水は、給水管から受水槽に汲み上げられ、いったん屋上に水を上げてから、各フロアに給水されていた。増圧直結給水方式は、給水管からの水を直に各フロアへ給水できるようにしたシステム。
 このシステムは、10㎥の受水槽を持つ建物、及びメーター口径が50ミリ以下の建物を対象としている。
 こうした条件から、現在のところ10階建程度迄の建物が導入の大多数を占める。
 販売には、日立製作所、荏原製作所等7社が東京都の認可を受け、手掛けている。




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