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長谷工ライブネット 大手デベロッパー系会社ビル仲介へ進出 住宅斡旋のノウハウ生かし企業へアプローチ

1996.11.01 11:59

 長谷工ライブネット(東京都渋谷区 中村隆美社長)では、6月より新たにオフィスビルの仲介業務を開始した。
 これは、同社が行っている社宅などの住宅斡旋業務を通じて「ここ数年クライアントである企業から新規事務所斡旋のニーズが高まってきた」(法人営業部 寺本博行部長)ことが大きな理由。また住宅と比べ1件あたりの仲介手数料が大きく、加えて首都圏を中心としたオフィス市況が回復してきたことで、今回の新規参入に踏み切った。
 そのため同社では、専任スタッフ3名が中心となったプロジェクトチームを新たに発足、賃貸住宅情報誌等での広告掲載や、大手企業を中心に積極的な営業を展開。その結果、この2ヵ月間で仲介料200万円規模の案件2件をまとめることに成功したという。
 同社は、長谷工コーポレーションを中心とした長谷工グループの中堅企業。主に賃貸マンションの管理運営や経営コンサルティング、賃貸仲介業務を行っており、首都圏と関西圏を中心に現在3万戸の物件を管理している。
 また、大手企業を中心とした法人営業にも注力。2000社以上の社宅を斡旋し、これまでにソニーへ約1800戸、野村総研へ約1900戸などの社宅仲介実績がある。
 同社では、今後も社宅斡旋業務でできた企業とのパイプを更に強化し、これまで蓄積されたノウハウをフルに活用していく。また、ビルオーナーの新規開拓やコンサルティング事業にも傾注していくことで、業務の拡大を図っていくという。
 当面は、首都圏と関西圏の大都市を主なエリアとして展開していく予定だが、将来的には同事業も全国へ拡大させていく方針だ。




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