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新書紹介 固定資産税7割評価の問題にも論及「まちがいだらけの土地評価」

1996.12.01 10:50

 『怒りの「路線価」物語』等の著作で知られる税理士・不動産鑑定士の森田義男氏では、このほど「不動産・税金のプロが指摘する まちがいだらけの土地評価」を出版した。
 平成6年の固定資産税評価の評価替えによって、公示価格の7割評価が自治体省より通達された。そのため都心部では納税額が一気に約4倍もの上昇となり、またバブル崩壊後の地価下落も相まって、地価との逆転現象が起こる事態となっている。
 このような状況下、全国で2万2000件以上の不服審査請求が出され、住民側と行政側の論議が各地で繰り広げられている。
 こうした中、著者は今年9月、東京地裁で行われた固定資産税評価規定の不合理性と急激な地価下落の考慮を求める訴訟において、原告の代理として活躍、「地価下落後の適正な時価を超える部分を違法として取り消す」という一部勝訴判決を得るのに成功した。
 この本では、従来の常識であった「まちがいだらけの土地評価」を事例と図解を交えながらわかりやすく解説、あらためて土地評価のあり方をまとめている。定価は1600円(税込み)。




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