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清水ビルライフケア 大手ゼネコン子会社改修事業に特化
1996.12.15 10:42
清水リフォーム(東京都港区)では、昨年10月、社名を「清水ビルライフケア」に変更した。それと供に、本社ビルライフケア推進部と競合はせず、協力体制で事業を推進している。
ビルリフォームに関する情報があれば、施工物件規模に関係なく、すべて取り扱うのが本社機能と異なる点。同社では、10年前から、清水建設グループ会社としてリフォーム事業に注力している。
清水ビルライフケアの全売上のうち、清水建設の下請けが35%。残り65%は、同社の元請け施工による改修が占める。
本社と子会社間の改修事業のすみ分けは、本社が合議制により行っている。親会社の清水建設では各専門部署によって、設計や診断などが分担化されている。その為、人件費等で採算が合わない小規模リニューアルも、少人数で小回りの利く改修事業専門の子会社は、低コストでしかも、早急な対応が可能。「リニューアルには迅速さが大切」と石田社長は考え、営業、設計、長期修繕計画、建物診断、施工部隊全てを社員90名によるチームワーク対応としている。同社以外の大手ゼネコン系リニューアル子会社は工事部隊のみの編成が一般的。
今後は、他社の施工物件に関わらず、改修事業の展開を強化する予定でこれにより同社は自社ブランドを確立する方針。95.5%が改修、0.5%が新築という構成。
滋賀県出身の石田社長は、今年の3月に本社ビルライフケア推進部を定年し、同社の社長に就任した。また石田社長は、ビルライフケア推進部を起ちあげたうちの一人。