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NTT都市開発 今期、不動産開発に500億円を投資 京都四条烏丸で複合ビルを開発 大手町連鎖型再開発も今期着

2006.05.22 16:42

 NTT都市開発(東京都千代田区)は、2006年3月期の決算を発表した。
 主力の不動産賃貸事業で、「アーバンネット名古屋ビル」や「秋葉原UDX」など新規物件の稼働による58億円の増収、既存物件の賃料値上げなどによる14億円の増収が収益を牽引し、連結売上高は前期比15・2%増の1108億3300万円。また、営業利益217億1600万円(同25・3%増)、経常利益183億4600万円(同35・3%増)、当期純利益114億100万円(同58・7%増)で、営業利益を除けば全て過去最高となった。今期は、売上高1230億円、経常利益215億円を見込んでいる。
 2005年度は当初の計画を上回る546億円の不動産開発を行ったが、2006年度も引き続き500億円規模の投資を継続。既に東京・大手町において、地上37階、地下4階、延床面積24万㎡の「大手町連鎖型再開発」が、平成19年4月の着工を目指し、建物詳細設計許認可手続きを進めており、京都府の四条烏丸でもロームから約2500㎡の土地を取得。商業施設とオフィスのコンプレックスを視野に計画を進める。また、大阪駅北地区(通称・梅田北ヤード)でも応札の意向を示した。
 同社三田社長は、有利子負債・自己資本比率を表すD/Eレシオが2・3倍程度を維持するように配慮しながら魅力的な案件には積極的に投資する、と語っている。
 また、今年3月に運用開始した「NU-1ファンド」の規模拡大や2号ファンドの組成も検討しながら、証券化スキームによる開発案件も手掛けていく方針だ。

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