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日本生命保険 ニッセイ札幌ビルの完成間近 北海道最大規模オフィスビル

2006.07.24 17:19

 今年9月末「ニッセイ札幌ビル(仮称)」の第I期が完成。地上22階、高さ約100mの北海道・東北エリア最大規模のオフィスビルが誕生する。
 1962年竣工の旧ビル老朽化に伴い、プロジェクトは2000年からスタート。延床面積10万7200㎡、1フロア2750㎡の規模を誇り、天井高は2・8m、最新式非接触カードシステムや最大24分割できる24時間個別空調システムなど最新設備が備わる。
 「札幌では’00年以降、1フロア1000㎡を超えるオフィスビルはほとんど供給されていませんでした。そうした中で移転ニーズに答えると共に、景気の回復に伴う新規進出の企業の受け皿として入居の内定をいただいております」このように語るのは、日本生命保険不動産部の札幌プロジェクトを担当する森川克哉室長だ。現在、募集賃料が1万9000円/坪(共益費3000円)と札幌では最高水準の賃料にかかわらず約75%の貸室が内定。9月の竣工時には8割以上の入居を見込んでおり、景気回復の遅れを見せる札幌においては異例の人気を集めている。その背景には1フロア2750㎡の広さを利用した企業グループの集約化や、東京、名古屋からの新たな企業進出の影響がある。新規企業としてはコールセンターやIT関係企業など景気回復に基づき、4~5社が入居を決めている。
 今年の末には旧ビルが取り壊され、第Ⅱ期工事を開始する。竣工は’09年を予定しており、’10年には札幌駅と大通を結ぶ地下道と接続される。これにより、オフィスビルとしての役割だけではなく、商業施設としての集客も見込んでおり、地域活性化の担い手として存在意義を高める。
 「ビルの西側には北海道庁旧本庁舎『赤レンガ』があることから景観を重視した造りにしたのも新ビルの特徴です。赤レンガに続く北3条通りは建物を10mセットバックし、歩道を含め18mのオープンスペースとします。今までのイメージを一新する開放的な空間となるでしょう」(森川氏)
 オフィススペースの他、3階はメディカルモール、5階はサテライトキャンバスとなる予定。まもなく迫る完成に向け注目が集まる。

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