不動産トピックス

クローズアップ 除菌編

2021.08.23 10:27

 新型コロナウイルス感染症が猛威を振るう中で、常に消毒・除菌が意識されるようになっている。そのなかで、注目を集めているのが関連サービスだ。収束に向けてはしばらく時間がかかるものと予想されており、ビルオーナーにとっても所有ビルの衛生対策を進める上で見逃せない。

除菌清掃サービス フランチャイズ展開
医療レベルの清掃技術 オーダーメイドで清掃箇所を指定
 コロナ禍の現在、ビルの清掃は感染症対策に配慮しながらできれば除菌までカバーしたいものだ。
 オフィスサービス大手のダイオーズ(東京都千代田区)のフランチャイズ方式の清掃サービス「ダイオーズカバーオール」は、中小のオフィスビル・オフィス内部、クリニック、マンション共用部、店舗等を中心とした、事業所向けの定期清掃サービス。フランチャイズではサービスの質を維持することが重要だが、「ダイオーズカバーオール」では、開業前100時間の研修を行い、開業後も各種研修プログラムで徹底した指導を行い技術向上を図る。
 「米国カバーオール社による、世界で実証済みの最高度な除菌・清掃システムを採用し、医療レベルの清掃技術をご提供しています」と語るのはサービスを運営するダイオーズジャパン執行役員DCA本部の坂田優浩本部長。
 「パート、アルバイトによる清掃ではなく、100時間の研修済みライセンスを持ったフランチャイズオーナー自らが責任をもってプロのお掃除を行うサービスです。定期訪問契約を結んでいるお客様のみを対象とし、契約に沿って毎回同じお客様を訪問し、同じ清掃メニューを提供します」(坂田氏) 
 100時間の研修内容は、技術指導者のもとで、清掃ノウハウやケミカルの知識を習得するための座学研修25時間、様々な機材などを使用しての実務研修35時間、現場研修40時間のカリキュラムにより、「Health based cleaning」(ヘルスベースドクリーニング※)を習得。
(※ヘルスベースドクリーニング=米国カバーオール社が開発した「医療レベルの除菌清掃」の意。具体的には、アメリカ環境保護庁(EPA)認可の「高レベル除菌クリーナー」を使用して定期的に顧客の手が触れる箇所の除菌清掃を行う技術)
 また同サービスは必要な場所を指定できるオーダーメイド清掃。例えば、使用頻度の多い箇所やハイタッチポイント(よく触れる箇所)は毎回の清掃を行い、普段あまり使用されない会議室や手の触れない箇所に関しては月に2回の清掃等、顧客の使用頻度や内容を考慮して清掃スケジュールを作成する。プロの作業として最も差がでる給湯室やトイレなど水回りのみの清掃も可能。24時間稼働のビルなどでは、来館者が少ない夜間早朝の時間帯の清掃もオーダーできる。
 「大きな特徴として、洗浄と同時に除菌が可能です。例えば、衛生陶器(便器)内側は濃度の高い(64倍希釈)除菌剤を使用し、便座や手に触れるポイントは濃度の低い(128倍希釈)除菌剤で作業を行う等、菌の多さや付着する汚れでケミカルを使い分けております。また、接触時間も重要なポイントとなります。ただ単に除菌剤を使用したからと言って、除菌・ウイルス除去とはなりません。細菌・ウイルスの強さによって除菌剤の希釈(濃度)の倍率や、接触の時間までを細かく変えるなど、知識を駆使して作業を行います」
 本部の品質チェックによりサービスの質を維持、交換日誌でのコミュニケーションなど様々な工夫がある。
 坂田氏は「当面の目標として、フランチャイズオーナー500名体制と作業実績1万件/月を目指しています。清掃は土日祝日や夜間早朝でも対応可能、割増し料金等はありません。日常清掃と定期清掃・スポット的な特別清掃まで、床・給湯室・トイレ・ガラス・カーペット・エアコンなど、『除菌清掃のパイオニア』であるカバーオールをぜひ試していただきたいです」と話した。 

自律型除菌ロボット Hasper(ハスパー)新登場
 グローバルゲイツ(東京都中央区)は、自律型除菌ロボット「Hasper(ハスパー)」の販売を開始している。
 同ロボットは、6時間の大容量バッテリー搭載、最大走行距離1万m2、超微小10μm以下の超音波ドライミスト除菌、業界トップレベルの紫外線照射などの機能を備えた最新型の自律式ロボット。
 清掃のプロである同社が厳選した除菌剤や消臭剤を組み合わせることで、様々な環境に対応できる除菌方法を提案。  また、各種医療機関で実績をもつ防疫清掃や各種環境衛生関連製品との併用で、パンデミックがもたらす悪影響と闘うためのソリューションを提案することができる。
 真の非接触機能と二重除菌モジュールを備えたロボットなど、同社独自の防疫ソリューションを組み合わせることで、交差感染のリスクを最小限に抑え、屋内環境の衛生状態を向上する。

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