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高齢者の住宅入居を促進 見守りパック3か月無償に オーナーや管理会社向けに展開

2021.05.31 11:03

 R65(東京都杉並区)は65歳以上の高齢者を対象とした住宅不動産仲介を中心に事業を展開している。25日、同社が提供する高齢者の見守りサービス「R65あんしん見守りパック」を新型コロナウイルス感染拡大の影響を受ける不動産オーナーや管理会社を対象に3カ月無償提供することを発表した。
 「R65あんしん見守りパック」は高齢者が住む物件を対象に、電気使用量のデータをもとに安否確認を行うサービス。通常とは異なる電気使用量を検出した場合に、登録者に自動音声による電話とメールで通知する。高齢者が賃貸住宅に入居する上でハードルとなる「孤独死」のリスクを抑える。
 代表取締役の山本遼氏は自らもシェアハウスを運営しており、「住宅においてもコロナ禍の影響は少なくない」と指摘する。移動の自粛を要請される社会状況のなかで、引っ越しなども躊躇する人が増えているとみられる。一方で、高齢者は一度入居すると6年以上の長期にわたり入居する安定的な入居者になる。そのメリットを生かすため、リスクを最小化しようとして展開しているのが「あんしん見守りパック」だ。万が一孤独死が発生した場合にも、家賃保証や原状回復費用等を補償する保険が付帯している。
 発表直後からオーナーや管理会社から問い合わせが来ており、「通常よりも引き合いが多い状況」(山本氏)とのこと。無償期間を設けたことで、コストパフォーマンスが向上したようだ。
 3カ月無償提供のキャンペーンは6月30日申込完了分まで。契約は1年契約で、そのうちの3カ月が無償となる。通常は1室につき月額980円となっている。

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