不動産トピックス

ビルオーナーのための建築・設備最新情報

2011.03.21 17:37

三菱化学/三菱樹脂 ビル側面で太陽光発電が可能に
 三菱化学(東京都港区)および三菱樹脂(東京都中央区)は、アルミ樹脂複合板「アルポリック」に薄膜太陽電池を組み合わせた建材一体型太陽電池「アルポリック/ジオア」を発売する。
 アルポリックは、樹脂芯材の両面にアルミニウム板を貼り合わせて一体化した3層構造の複合板で、軽量・高剛性、曲面加工性、表面平滑性、意匠性に優れた建材として世界約130カ国で年間1000万㎡にわたる納入実績がある。
 今回発売される「アルポリック/ジオア」は、アルポリックにアモルファスシリコン型薄膜太陽電池を樹脂ラミネート加工した建材一体型太陽電池で、アルポリックの特長を活かして、ビルの壁面など各種建物の外装材として幅広く使用することができる。これまで、太陽電池を設置することができるのは主に建物の屋上、屋根など水平面に限られていたが、設置場所を壁面に拡大することで、より多くの発電量を得られる。
 「アルポリック/ジオア」は重さ6・8kg/㎡(一般的な結晶シリコン型太陽電池パネルの約半分)、大きさ最大1250mm×3800mm(受注生産のため各種要望に対応可能)、発電量は公称最大出力800mm×1600mmサイズの例で50W、期待される発電量は10kWの設置容量で年間約6000kWhである。
 太陽電池需要に強い三菱化学と、建材需要に強い三菱樹脂の商流を並存させ、両社が協力して三菱ケミカルホールディングスグループとしてのシナジーを発揮する予定。今年の4月に営業活動を始め、10月から納入する。2011年度に約3億円の売り上げを目指す。

パナソニック電工 光のムラや影の重複がないダウンライト
パナソニック電工(大阪府門真市)は、LEDを「ひと粒」に集積し、粒感のない均一な光を照射するワンコア(ひと粒)タイプの店舗・施設用LEDダウンライト66品番と住宅用LED照明器具178品番の合計244品番を4月21日より順次発売する。
 従来のLED照明器具は、LEDのパッケージを複数個配置した組み合わせを採用するものが中心であったため、光のムラや影が何重にも生じるなどの問題点があった。
 同社は発行部分をひとまとめにした集積型LEDを搭載。
 多重影が発生しない白熱灯のような均一でムラのない自然で美しい光を実現し、これらの問題点を解消した。
 全244品番と種類が豊富で、店舗・施設から住宅まで場所に応じた細かい選択が可能。
 中でも店舗・施設用LEDダウンライトは86lm/Wという業界最高水準の固有エネルギー消費効率を実現し、明るさを保ちながらも不快なまぶしさを感じさせない構造となっている。
 従来の乳白色・温白色・電球色のほか、商業空間向けに白色を追加し、合計4色から選択することができる。
 また、通路部分など直下照度を重視したい場合は広角タイプ、ホールなど明るさを重視したい場合は拡散タイプを用意し、対応している。
 さらに新築時の器具導入に向いている埋込穴直径100mタイプとリニューアル時など器具を取り替える場合などに向いている埋込穴直径150mタイプ、空間の演出に有効な調光タイプがある。

アクシスコミュニケーションズ 日本の設置状況に対応したドームカメラ
 ネットワーク周辺機器サーバの販売およびサポートを行っているアクシスコミュニケーションズ(スウェーデン)は、天井取り付け型世界最小ミニPTZドームカメラ「AXIS M50シリーズ」である「AXIS M5013 PTZネットワークカメラ」と「AXIS M5014PTZネットワークカメラ」の2機種を5月上旬に発売する。
 2機種は、日本の比較的狭いスペースでの監視に求められる超小型・天井設置・死角のない旋回動作という項目に着目し、同社の技術陣で3年の歳月をかけて製品化した。日本市場のニーズに完全に焦点を当てた同社初の画期的な製品である。
 価格設定においても競争の激しい日本市場に受け入れられるように、製品開発の初期段階から十分に検討を続けた。
 その結果、普及型の「AXIS M5013 PTZネットワークカメラ」で70,000円、HDTV対応の「AXIS M5014PTZネットワークカメラ」で84,000円と圧倒的な低価格を実現。
 本製品は、360度全方位監視が可能で、操作時には毎秒100度の速さで旋回する。同社のネットワーク監視カメラの上位機種と同じ画像・伝送処理エンジンを搭載した高レベルの本格的な監視ソリューション機能を実現しているため、同社の異種製品と組み合わせての使用が可能。
 超小型であることに加え、洗練されたデザインで設置時の美観を重視する客層にも対応。発売後1年間で1万台の販売を目指す。

ウシオライティング 快適空間を創造するLED照明
 ウシオライティング(東京都中央区)は、自在な調光、色調のコントロールで快適空間を創造する「LEDIU(レデュー) インテリジェントLED照明システム Lmiα(エルミア)」を3月15日に販売した。
 Lmiαシリーズの第1弾として販売される「Lmiα ローカルシステム」は、特にオフィスの特定な場所における省エネ、快適空間の創造に威力を発揮する。
 色調コントロールが可能な「色温度可変タイプ」、「単色タイプ」の2タイプに、横長の「ストレート形」、正方形の「スクエア形」がある。調光や色調をつまみで制御する「フェーダタイプ」と、触れて制御する「タッチタイプ」のコントローラーから構成され、設置場所に合わせた使用が可能である。
 20基の器具をLEDに切り換えると、年間消費電力量は、常に人がいたとして約42%、いない場合で約88%の削減、CO2排出量は、常に人がいたとして約0・6t、いない場合で約1・2tの削減が見込まれる。
 人感・照度を検知するセンサーの搭載により、5~100%の調光を自在にできる。色調のコントロールは3000K~6500Kでの変化が実現される。さらに単なる明暗のコントロールだけではなく、TOPに合わせて色味を変えることで快適さを演出できる。
 応接室や玄関などオフィスの特定部分や、小規模小売店舗、マンション共有部分での利用が想定される。

日本電通 中小企業向けの無人受付システム発売
 日本電通(大阪市港区)は、Windows7に対応した中小企業向けの低価格無人受付システム「オレッセ ライト ソフトパック」を3月15日に発売した。
 本製品は、オフィスの受付で来客者の取次ぎ代行・サポートを行うソフトウェア版無人受付システム。登録社員数は、最大人数300人までと2000人までの2タイプから選択する。
 使用期限は3年間と無期限の2タイプから選択し、購入後別途費用を払えば3年間から無期限へ変更することも可能である。
 また、人感センサーも「あり」「なし」から選択可能。「あり」の場合は来客を自動認識し、待機画面からメニュー画面に切り替わるようになっている。コンピュータにインストールして利用する本製品は、利用者が必要な機器を用意することにより、独自のスタイルと経済性を追及することが出来る。価格も中小企業向けに登録社員数や使用期限を制限することにより、従来品よりもさらに低価格での販売を実現した。

山武 汎用モデルをラインアップ
 山武(東京都千代田区)は、建物空調の省エネルギーを実現する制御弁「インテリジェントコンポシリーズ 流量計測制御機能付電動二方弁アクティバル」に、従来のSAnet通信対応モデルに加え、凡用信号・凡用通信モデルをラインアップに追加し、3月1日に発売した。
 同社のビルディングオートメーションシステムが導入されていない既設建物や工場にも使用できる。
 流量制御機能付バルブは、従来の制御弁に温度計測や圧力計測による流量演算機能などが搭載され、自動的に制御弁の開度を制限して、最適流量を確保する流量制御を行うことが可能となる。
 制御弁と温度・圧力・流量・熱量の計測機能の一体化により、エネルギー管理のための追加機器が不要。
 消費エネルギーを約20%削減できる。

PAGE TOPへ