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ピアレックス・テクノロジーズ 室内光で有害物質を分解・殺菌する光触媒塗料を開発

2012.06.04 11:28

 ピアレックス・テクノロジーズ(大阪府泉大津市)では、特殊なフッ素樹脂塗料と光触媒を組み合わせたコーティング材「ピュアコート」シリーズの販売を展開している。
 紫外線に反応してセルフクリーニングの効果を発揮する光触媒塗料は、無機高分子であるシリケート(ケイ酸塩)を接合剤として使用するのが一般的であるが、同社の「ピュアコート」シリーズはフッ素樹脂系イオン交換樹脂「ナフィオン」に酸化チタンを分散させている。このため塗膜が光触媒に分解されず、従来までの光触媒塗料に比べ安定した耐水性・耐久性などを有する特徴を持ち、施工も格段に簡便になっている。
 また、同社は九州工業大学・横野照尚教授と共同で、蛍光灯やLEDなどの室内光で有害物質を分解・殺菌する光触媒塗料「ピュアコートV」を開発。主に太陽光の当たる屋外でのみ効果をもたらすとされてきた従来製品に比べ、用途の幅が大きく広がっている。同社代表取締役社長の北村透氏は、「これまでも室内で使用できる光触媒製品は存在しましたが、その多くは紫外線に反応する製品であることから屋外と同様の効果を得るのは困難でした。『ピュアコートV』は完全可視光に反応するため既存製品の問題点を解消し、高い効果を発揮します」と述べている。床ワックスや洗濯柔軟剤等、独自の製品ラインアップも注目だ。

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