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日本ファシリティマネジメント協会 土木・建築・経営に横串を差す国内初の企画を実施

2014.02.03 12:21

 日本ファシリティマネジメント協会は、ファシリティマネジメントの普及定着を図る目的で、毎年、「JFMA FORUM(日本ファシリティマネジメント大会)」を実施。今回は「第四の経営基盤―ファシリティマネジメント~グローバル競争を勝ち抜くために~」というテーマをもとに、JFMA FORUM2014(第8回日本ファシリティマネジメント大会)が「タワーホール船堀」にて12日(13時30分~18時20分)、13日(10時30分~20時50分)、14日(10時30分~18時)にかけて行われる。
 JFMA FORUM2014では基調講演、特別講演、企画型講演、公募型講演・調査研究報告など約80件のセミナーが展開されるほか、27社30ブースが設けられる展示会、第8回JFMA賞受賞講演および表彰式、ネットワーキング・パーティ(JFMA賞受賞祝賀会)、アジアFMサミット、8日(15時~17時30分)に開催されるチャリティコンサートなど多彩な構成となっている。中でも目玉の企画は国内初の試みとして、アセットマネジメントを推進する土木技術関係者、ファシリティマネジメントを推進する同協会関係者および所管官庁関係者を一堂に会し、土木・建築・経営に関わる関係者間の連携を図ることを目的とした、特別シンポジウム「インフラ長寿命化の実現に向けて(ファシリティ・アセットマネジメントを活用して)」が12日(18時~21時)に同会場の大ホール(定員750名)にて開かれる。 
 特別シンポジウムの内容は、同協会会長の坂本春生氏の主催者挨拶をはじめ、澤井克紀氏(京都大学教授/経営)による基調講演「ISOアセットマネジメント概要」、野城智也氏(東京大学教授/建築)による基調講演「ファシリティマネジメントの活用」、小澤一雅氏(東京大学教授/土木)の基調講演「インフラ長寿命化の実現」を予定。その後、松岡利昌氏(名古屋大学准教授)がモデレーターのもと、セミナー講師を務めた澤井克紀氏、野城智也氏、小澤一雅氏のほか、新たに長澤泰氏(工学院大学教授/建築)と 中村裕司氏(アイ・エス・エス会長/土木)をパネラーに迎えてパネルディスカッションが展開される。同協会の専務理事の池田芳樹氏は次のように語る。
 「昨年11月に政府は『インフラ長寿命化計画』をとりまとめ、発表しました。この方針に基づき、今年から橋梁、道路、トンネルなどの土木系インフラ施設と公共建物施設の点検・修理・大規模改修などに関する施策の予算を付けて実施していくと予想されます。また、アセットマネジメントに関するISO国際標準(ISO55000)は1月10日に発効し、ファシリティマネジメントに関するISO国際標準(ISO18480)の策定も平成28年の発効を目指して進んでいるなど、グローバルな流れがインフラマネジメントの分野にも押し寄せてきています。インフラ長寿命化の実現には、ファシリティマネジメントおよびアセットマネジメントの知見活用が不可欠なため、今回のシンポジウムが互いの優れている点を協働できる契機になればと思っております」

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