不動産トピックス

ホテル運営会社次の一手を探る

2021.10.18 10:31

チョイスホテルズジャパン 「コンフォート」ホテル名古屋4店目オープン
 全国に「コンフォートホテル」「コンフォートイン」「コンフォートスイーツ」を展開するチョイスホテルズジャパン(東京都中央区)は10月14日、愛知県名古屋市熱田区に「コンフォートホテル名古屋金山」を開業させた。名古屋市内4番目、愛知県内8番目のコンフォートホテルとなる。 
 同ホテルは、名鉄「金山」駅東口より徒歩約1分に位置、名古屋駅や中部国際空港から乗り換えることなくアクセスでき、出張や観光の拠点としての需要を見込んでいる。近年は「金山駅周辺まちづくり構想」のもと、再開発が進んでおり、さらなるにぎわいが期待される注目エリアだ。
 建物は地上10階、全207室。客室には、名古屋の伝統工芸品である「有松絞り」と、地域の障がい者施設で一つ一つ手作りされた手織りのアートワークを設置する。
 無料朝食サービスでは、愛知県産の赤味噌を使用した地産地消メニュー「赤だしチーズリゾット」を提供。これは名古屋味噌、八丁味噌と呼ばれる豆味噌とかつお節などの出汁が合わさった赤だし味噌に、飯とチーズを入れてリゾットとして味わえる一品だ。また、レインフォレスト・アライアンス認証農園産のコンフォートホテルオリジナルコーヒーを提供するなど、SDGsの達成に向けた取り組みを行っていく。
 チョイスホテルズジャパンは、北海道から沖縄まで全国各地でコンフォートブランドのホテルを展開。コンフォートブランドのホテルでは、ビジネスや観光に便利な立地、バランスよくヘルシーな朝食、オリジナル寝具による快眠へのこだわりなど、充実したサービスを提供している。また、2018年5月31日の世界禁煙デーをもって、全国に50軒以上の規模を展開するホテルとしては日本で初めて、全室禁煙化を達成した。

ミナシア タクシーアプリのQRコードを客室内に 旅行者の利便性高める
 ミナシア(東京都千代田区)では同社が運営する「ホテルウィング」チェーン、「テンザホテル」では、宿泊者のタクシー移動をスマートにサポートするため、Mobility Technologies(東京都港区)が展開するタクシーアプリ「GO」の新開発独自機能「ホテル配車機能」つきQRコードを客室内に設置した。
 ホテルのフロントでは、宿泊者の要望によりタクシー手配を代理で行う場合もあるが、チェックアウトが集中する朝の時間帯は業務が立て込み、待たせてしまったり、タクシーを呼んでもすぐには来なかったりと、宿泊者に不便をかけてしまうことが多かった。 
 こうしたホテルならではのタクシー利用に関する不便を解消するため、簡単にタクシーが呼べるタクシーアプリ「GO」のQRコードを客室内やフロントに設置することとなったもの。
   新たに開発された機能「ホテル配車機能」では、ホテルの客室内に設置されたPOPに記載のQRコードを読み取るだけでアプリが開き、出発地が自動入力されるため、配車アプリの操作に不慣れな人でも簡単に利用することができる。もちろん、出張や旅行先で土地勘が無い場所でも、客室内から自身のスマートフォンひとつでタクシー手配が簡単に行うこと可能だ。
   またタクシーアプリ「GO」には、「AI予約」機能もあり、25分後から7日後までの希望日時にタクシー手配が可能となるため翌朝のタクシー手配もできる。計画的に利用できることで朝の慌ただしさが少しでも軽減され、タクシー到着まで客室内で待つことも可能になる。
 同社では、「ホテルウィングインターナショナル」、「ホテルウィングインターナショナルプレミアム」、「ホテルウィングインターナショナルセレクト」「テンザホテル」の4ブランドを展開し、現在39店舗5212室を運営している。

ソラーレ ホテルズ アンド リゾーツ 新ブランド2カ所で開業
 ソラーレ ホテルズ アンド リゾーツ(東京都港区)ではこのほど、新ブランド「2ND by hotel androoms(セカンド・バイ・ホテル・アンドルームス)」を2021年内に札幌と名古屋の2ヵ所で開業させる計画だ。
    新ブランドは現在、名古屋・大阪・京都で5軒展開している「ホテル・アンドルームス」のディフュージョンブランド。それぞれの街にあわせて、そこにあったら嬉しい「&」をホテルにプラスする「ホテル・アンドルームス」のエッセンスをベースに、より気軽な宿泊スタイルを提供していく。
 「2ND by hotel androoms 札幌」は札幌市営地下鉄南北線「すすきの」駅より徒歩5分に位置、総客室数212室。「2ND by hotel androoms 名古屋」は名古屋市営地下鉄桜通線・鶴舞線「丸の内」駅より徒歩4分に位置。総客室数212室。両ホテルとも交通アクセスが良く周辺のショップも充実しているため、ビジネスや観光など、さまざまなシーンで利用が可能だ。
 開業する2軒は既存ホテルをリブランドする。同社は、コロナ禍で大きな打撃を受けている宿泊業界の存続と、地域経済を活性化させるため、2020年6月に事業再生支援チームを発足。運営会社の変更を伴うホテルの再生や承継支援をはじめ、運営会社を変更せずに収益向上を図る運営支援や送客支援など、広く宿泊事業の再生を支援している。
 同社は「雨庵 金沢」「ザ・スクエアホテル」「ホテル・アンドルームス」「ロワジール」「ロイヤルパインズホテル浦和」「チサン」など15のホテルブランドを有し、国内57カ所、海外1カ所、8241室のホテル宿泊部門および売店部門・料飲部門・大浴場・スパの運営、アセットマネジメント、フランチャイズ運営などの事業を展開している。

スーパーホテル 施設内でオンライン英会話教室
 国内166店舗のホテル運営を手掛けるスーパーホテル(大阪府大阪市)は、11月23日よりティエラコムと協働で、ホテルの快適な環境で集中してオンライン英語学習が行える2泊3日の実践型英語研修の販売を開始する。
 「海外留学に行きたくても行けない」「集中できる環境で英語をみっちり勉強したい」「英語を勉強しているが、相手の言っていることが聞き取れない、聞き取ってもらえない」などのニーズに応える。
 初日は英検1級・TOEIC満点の日本人英語講師が英語の発音方法をグループレッスンで伝授。宿泊する各客室で受講するため、発声の支障となるマスクなしでレッスンに集中することが可能だ。2日目、3日目は、フィリピン教育省認定の英語学校の講師による計10時間のマンツーマン英語レッスンで、リスニング・スピーキングのレッスンを受ける。内容はオーダーメイド型で、「発音を良くしたい」「日常会話がスムーズに出来るようにしたい」など、参加者それぞれのリクエストをレッスンに反映させる。
 ホテル利用ならではの特典として、館内にある小さな気泡により肌に浸透しやすく血行促進にも効果的な「高濃度人工炭酸泉」に入浴も可能。身体の疲れや日々のストレスを癒し、免疫力活性化をサポートするとともに、普段の日常から離れてちょっとした旅行気分を味わえるため、気分転換やリラックスにも効果を見込む。

プリンスホテルが沖縄初進出
 プリンスホテル(東京都豊島区)は、沖縄県宜野湾市で新規ホテル計画を進めてきたが、このほどホテル名称を「沖縄プリンスホテル オーシャンビューぎのわん」とし、2022年4月12日に開業することを決定した。プリンスホテルとして沖縄県内初出店となる。
 同ホテルは、那覇空港から車で約30分に位置。地上14階建て、敷地面積約8003・49㎡、延床面積約2万8507㎡。開発事業主はパナソニックホームズ、運営をプリンスホテルが担当する。
 宜野湾市の宜野湾港マリーナ前に、地上14階建て、全340室がオーシャンビューのリゾートホテル。館内には、レストランやスパの他、2階と最上階に2つのインフィニティプールを設け、ホテルの至る所から宜野湾の海の景色を見えるのが特徴だ。
 3階から11階のスーペリアフロアは、国内外のファミリー層や友人同士の利用を想定し、アクティブな沖縄旅行での滞在拠点としてもらうべく、利便性が高く、快適なデザイン作りに注力した。
 12階から14階のクラブフロアは、旅慣れた人や沖縄旅行のリピーター利用を想定し、ホテルに籠ってゆっくりと過ごせるよう専用のラウンジやインフィニティプールを設置した。
 ホテル1階には、オールデイダイニングとして利用可能なレストランを配置したほか、2階には、インフィニティプールと屋内バーデプールを用意。屋内にはバーデプールの他、大浴場やサウナ、岩盤浴も完備し、アフタープールも快適に過ごすことが可能だ。

東急ホテルズ ウェブチェックイン採用
 東急ホテルズ(東京都渋谷区)では、利用客自身のスマートフォンを使ってQRコード等でチェックインできるWebチェックインシステムを採用する。
 運営する全国の東急ホテルズ39店舗に導入する。このサービスは、東急ホテルズの会員組織「コンフォートメンバーズ」入会者が予約し、Webサイトの会員ページより「宿泊者情報の登録」と「クレジットカードでの事前精算」をすることで、チェックイン時に使用するQRコードを発行。宿泊当日はフロントに設置したタブレット端末等にQRコードをかざすことでチェックインとカードキーの発行ができるもの。事前に顔写真を登録しておけば顔認証でのチェックインも可能だ。

JR東日本H バイオマス製に客室内備品を変更
 JR東日本ホテルズ(東京都豊島区)は、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた取り組みの一環として、これまでに宴会場やレストランで使用するプラスチック製ストローの使用の取りやめ、紙製または生分解性プラスチック製ストローへの切り替えを進めてきた。また直営物販店で使用しているプラスチック製レジ袋のバイオマスプラスチック製への切り替えなども行ってきた。
 この度、国内のJR東日本ホテルズ加盟の56ホテル9078室で使用しているワンウェイプラスチック製品の「ヘアブラシ、くし、かみそり、シャワーキャップ、マドラー」と、レストランやショップ等でテイクアウト商品などに付与するワンウェイプラスチック製品の「フォーク、スプーン、ナイフ」の計8品目については、2022年3月までにすべて代替素材に変更または廃止する。

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