不動産トピックス

クローズアップ シュレッダー編

2020.10.12 13:56

 コンプライアンスの時代。紙の書類を細断し、判読不明の状態の「細断くず」として処理する「シュレッダー」は契約書類を多く扱う不動産業界にとって必需品。ペーパーレスも叫ばれるが、まだまだ「ハンコ文化」も健在、紙の書類は現役だ。最新のシュレッダー事情を追う。

より細かく、より大量に裁断 新機能付き高性能シュレッダー続々
 オフィス向けシュレッダー業界でシェアナンバー1の明光商会(東京都中央区)は、様々な機能・サイズの「MSシュレッダー」を展開している。細断方式や細断速度を研究し、細断能力の大きい「パワーモデル」、セキュリティ重視で細かく細断する「セキュアモデル」、パワーとセキュリティを兼ね備えた「ユニバーサルモデル」のシリーズがある。大量細断が可能なタイプは細断くずも多くなるため、シュレッダーも大型になるが、小規模オフィス向けでは、高さ64cm、幅約30cmのスリムタイプもある。
 創業60年を迎えた同社は、1960年、うどん製麺機にヒントを得て日本で初めてシュレッダーを開発した。以来、研究・開発を重ね、細断くずの山をならすクリーン機能や、カッター停止から5分後に待機電力をゼロワットにするスリープ機能など様々な改善を加えている。
 細断方式は、縦方向のみにカットする「ストレートカット」、縦切り、横切りを一度に行う「クロスカット・パワークロスカット」、らせん状のカッターによりかさばりにくい細断くずとなる「スパイラルカット」などがあり、ニーズに合わせてシュレッダー機を選択できる。重要情報を扱う行政機関や企業ではとくにセキュリティが求められる。最もくずが細かいシュレッダーでは約1mm×5mmに細断できる。
 シュレッダーは時代の流れに応じて需要が変化してきた。1997年のダイオキシン問題により大気汚染防止法が施行され、焼却炉の撤廃が進んだことによりシュレッダーの導入が広がり、2005年の個人情報保護法施行により情報管理の重要性の認識が生まれ、シュレッダーの需要がより広範囲に高まった。紙製品以外の記憶媒体、たとえばCDやDVD、ビデオテープなどのデータメディア専用のシュレッダーも開発。「MSD―F500DM」は、ビデオテープ・CD等の固い物体を約12mm×50mmに破砕する。
 マーケティング部・広報担当の小川氏は、「より細かく、より多くの量を効率的に処理したいという近年のニーズに対応できるモデルをそろえております。当社の長年の実績と研究により、様々な新機能を追加してまいりました。全国を網羅するメンテナンスのサービスもございます。今後も皆様により良い状態で長くご利用いただけるよう、ニーズをくみ取り、改善していきたいと思います」と語る。
 ペーパーレス化が進みつつあるとはいえ、紙の書類の時代は長く、企業の歴史が長いほど保管している過去の文書も多い。今なお、「正式な書類は紙で」という企業は少なくない。いずれCDなどのいわゆる電磁的記録にすべての紙の記録を移行し、媒体変換も進むであろうが、その際には紙の書類は処分することになるだろう。資源ゴミとして簡単に処分可能とはいかず、シュレッダー処理作業が必要になる。また、今よりさらに、情報管理の意識が高まればオフィス向けだけでなく、家庭用のシュレッダーも高機能が求められるだろう。

新開発のドア連動開閉式排出口を搭載「パーソナルシュレッダ ダストレス」
 ナカバヤシ(東京都板橋区)は、新開発のドア連動開閉式排出口搭載の「パーソナルシュレッダ ダストレス」を販売している。
 同製品は細断くずの散乱を抑える新開発の機構「ドア連動開閉式排出口」を搭載したパーソナルシュレッダー。従来のシュレッダは、細断ユニットの下部にダストボックスを配置し細断くずを排出していた。そのため、細断ユニットとダストボックスの間に空間が生じて細断時にくずが散乱したり、ダストボックスと本体の間にも僅かな隙間があることから、回収時に細断くずが床へこぼれ落ちて処理に手間がかかっていた。
 同製品には、ドアが開くと同時に排出口が閉じる「ドア連動開閉式排出口」を搭載。また、ダストボックスを無くし、専用ワイヤークリップを使用することで排出口に直接45lサイズのごみ袋を取り付ける構造を採用し、細断くずの散乱を最大限抑えた。
 面倒な細断くずの処理が簡単になるため、日々多くの書類を細断しなくてはならない事業所や個人オフィスに最適。
 細断形状は機密性の高い書類の処理に最適なマイクロカット仕様。細断寸法は約2×10mm。細断くずは約30l収容できる。
 最大細断枚数は12枚。定格時間約20分。
 機能としては、紙詰まりを軽減する「オートリバース&オートクリーニング機能」のほか、「オートスタート&ストップ」、紙詰まりの場合やカッターの手入れなどに使用する「正転・逆転機能」、ドアを開けると安全のために細断を停止する「安全ドアスイッチ」、安心設計の投入口、モーター過熱防止機能を搭載。  価格は6万5000円(税別)。


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