不動産トピックス

ビル業界ミニトピックス

2020.07.20 14:36

■JR「八王子」駅から徒歩5分ほどの場所に立地する「いさか山﨑ビル」を運営するいさか山﨑(東京都八王子市)。7月1日の取材当時、テナントスペースが2室、住居スペースが1室空いていた。取締役の山﨑敦子氏はテナントスペースについて「自社での活用も考えている」と話す。地下1階の「カサデホール」は竣工当初より運営していて、地元エリアでは認知度の高いレンタルスペース。活用を現実化していくとしたら、そこで築いてきた知見の活用や「カサデホール」との連動も検討する。一方で住居部分には入居者をいれたいところ。山﨑氏は退去が出たごとにそれぞれの部屋で異なるリノベーションをかける。それでもなかなか決まらずに、取材の際も頭を悩ませていた。しかし、後日、山﨑氏から連絡。「取材の直後に問い合わせがあり、最後の1室が決まりました」。取り組みが実ったようだ。
■八王子エリアで不動産事業を営む住宅工営(東京都八王子市)。代表取締役の齋藤祥文氏は地元の料亭施設「なか安」の活用を、日本工学院八王子専門学校建築学科3年の学生とともに立ち上げている。学生が住むシェアハウスをつくっていくとのことで、どのようなものが出来上がってくるか、年明け以降出てくる情報に期待したいところ。そんな齋藤社長は「これまでは利益追求で事業を回してきた」と笑いながら話しつつも、今後は「当然利益も得つつ、八王子エリアの活性化につながるようなプロジェクトを打ち立てていきたい」と明かす。そこには郊外都市の悩みがあるようで、「八王子では新しい建物をつくったとしても、それで地域が変わるようなインパクトを出すことは難しい」と指摘する。裏を返せば既存物件でもステークホルダーを巻き込んでいけば十分にそのインパクトを出すことは可能なわけだ。「空き家やビルはもちろんのこと、山というアセットでも考えていきたい」(齋藤氏)。果たして山のプロジェクトは今後立ち上がってくるのか。
■こちらもやはり八王子。エリアでオフィス・店舗のテナント物件を中心に不動産仲介を行うタイズホーム(東京都八王子市)。鈴木卓社長は八王子で生まれたものの、育ちは新卒別の地域。しかしで就職した金融機関、配属された支店が金融機関だったという。「引き寄せられるものがあるのですかね」と笑いながら話す鈴木氏。現在は八王子エリアの狭小坪の物件を中心として仲介を行っているという。コロナ禍のなかで八王子エリアでもその影響は受けている。特に飲食店などは都心と同様、売上の急速な減少に悩んでいるようだ。その一方で最近のテレワーク浸透は明るい材料にも鳴っている。鈴木氏は「もし広がれば、八王子への需要も強まる」と期待を示した。

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