不動産トピックス

ホテル運営会社次の一手を探る

2018.06.18 16:39

「ダブルツリーbyヒルトン」オープン 沖縄で4店目、日本では16店目に
 ヒルトン(米国・バージニア州)は、沖縄・北谷にダブルツリーのリゾートタイプとして、日本初となる「ダブルツリーbyヒルトン沖縄北谷リゾート」を6月1日に開業した。これにより、同社が日本で展開するホテルとしては16軒目、沖縄県内では4軒目、また「ダブルツリーbyヒルトン」としては、那覇市内の「ダブルツリーbyヒルトン那覇」「ダブルツリーbyヒルトン那覇首里城」に続き、国内で3軒目となる。
 同ホテルは、那覇空港から車で約40分に位置し、沖縄西海岸に面した地上5階建てのリゾートホテル。160室の客室の他、ルーフトップバー、屋外プール、レストラン、テイクアウトカフェを併設する。
 2014年7月に開業した「ヒルトン沖縄北谷リゾート」に隣接し、宿泊客は「ヒルトン沖縄北谷リゾート」内のレストラン、プール、スパ、フィットネス、宴会場等の施設を利用することができる。 
 「沖縄は過去5年間、観光客数の過去最高記録を更新し続けています。まさに国内外の観光客から注目を集め、人気のここ沖縄に、このたび沖縄県内で4軒目となるヒルトンブランドのホテルを開業し、沖縄の観光産業の成長の一助となれるようスタッフ一同努力して参ります。さらに、昨年発表いたしましたとおり、『ヒルトン沖縄瀬底リゾート』が2020年にオープンいたします。ヒルトンブランドがここ沖縄でさらに成長し、様々な目的で沖縄を訪問される国内外のお客様をお迎えできるようになることを楽しみにしております」(ヒルトン 日本・韓国・ミクロネシア地区運営最高責任者 ティモシー・ソーパー氏)。
 ダブルツリーbyヒルトンは、世界6大陸で525軒以上のホテルを展開している、ヒルトンの中でも急成長中のアップスケール・ホテルブランド。

ハイアット・リージェンシー大阪リニューアル
 ハイアット・リージェンシー 大阪(大阪府大阪市)では、開業25周年を来年に控え、「リージェンシークラブ」を、ホテル最上階に移設、8月1日にリニューアルオープンする予定だ。
 ハイアットブランドの中でも、「ハイアット リージェンシー」は人・モノ・コトなど全てがつながる場所、「つながることの価値を最大限に生かす」を念頭にデザインされたホテル。今回のリニューアルでも、この場所ならではの「THE PLACE TO CONNECT(つながる場所)」を実現する空間デザインとしている。
 空と大阪湾にそそぐ川、北摂・神戸の山々、大阪中心地のビル群といった景色を臨む開放的なビューが特徴。ダイニングエリアはベイエリアから大阪の街を一望できる。
 また、クラブラウンジでは、クラブフロア利用者のとして、時間帯ごとに朝食、ティーサービス、イブニングカクテルサービスを提供する。ミックスジュースや押し寿司などホテルにいながら、大阪の食文化を体験できるメニューや、レストランでの各国料理のフェアに合わせて、各国のシェフのレシピによるメニューを用意している。
 新サービスとして「リージェンシークラブ」利用者には、これまで有料だった個室ミーティングルームを1時間まで無料にする。

京都・奥座敷に宿泊エリア
 京都・宮津エリアを中心にリゾート事業を展開する、にしがきマリントピアリゾート(京都府宮津市)は、旧き良き日本の原風景が残る京都の奥座敷、京都丹後エリアに、「Siena Hills(シエナヒルズ)」を7月21日にグランドオープンする。
 同エリアは、別荘感覚で贅沢なプライベート空間を堪能できる「マリントピア・ザ・スイート」と、京都丹後の大自然を快適なテントで過ごす「グランドーム京都天橋立」の2タイプの宿泊施設から成る。
 「マリントピア・ザ・スイート」はヴィラ全10棟でスイート3棟、スタンダード7棟で構成される。全室プライベートガーデン及びプライベートプール付き。また、ヴィラ室内にはキッチンも備え付けている。
 一方、「<グランドーム京都天橋立>」はテント全12張。"玉ねぎテント"の愛称で親しまれている「ロータスベルテント」(3張)、近未来型のフォルムが特徴的な「ドームテント」(8張)、サイズ違いのドームテントを結合させた「TRIPLE BASE」(1張)を用意する。
 「ドーム型テント」は、テントの一部がスケルトン仕様であるため、テント内に居ながら京都丹後の大自然を望むパノラマビューを見ることが可能だ。
 同エリアの全体敷地面積は1万7744㎡、うち「マリントピア・ザ・スイート」は1万652㎡、「グランドーム京都天橋立」は4647㎡、管理棟エリア2445㎡。

クラブハウスフロアを全面改装
 温泉・宿泊施設完備のゴルフリゾート、榊原温泉ゴルフ倶楽部(三重県津市)は、クラブハウス宿泊フロアの全面改装を実施した。
 「ロイヤルスイート」は、和室・洋室で構成され、大型テレビを3カ所に配備。洗面台も2台設置する。インテリアはイタリア製の家具を中心に、ウッド・レザーを基調に統一。「浴室にはこだわりの檜風呂を配置していますので、檜の自然豊かな香りとともに、榊原の自然を独占するビューバスを、心ゆくまでご堪能頂けます」(同社)。 
 「スイート」は、ロイヤルスイート同様、コースに接する面はほぼ全面ガラス張りのコースビュー。「室内の家具や調度品はもちろん、照明から空間デザインまで、こだわりは細部にわたり、その1つ1つがお客様のくつろぎの時間を上質且つ贅沢に演出します」(同社)。ベッドは大型のセミダブルベッドを2台配備する。
 和洋室には檜の浴槽を配置。またベッドはセミダブルベッドを2台配備する。ツインルームは、セミダブルベッドを二台配備。100インチのスクリーン&プロジェクターを完備したシアタールームも用意している。
 同施設は、三重県TOP10に選出されるゴルフコースをはじめ、コース内に宿泊出来る「フォレストヴィラ榊原温泉」や露天で名湯を堪能出来る温泉施設など、榊原温泉ゴルフ倶楽部は充実の施設と設備を兼ね備えたゴルフリゾート。 

大和ロイヤルホテルが京都へ
 大和ハウスグループの大和リゾート(東京都江東区)は6月9日、フラッグシップホテルに位置づける「ダイワロイヤルホテルグランデ京都」を京都駅八条口より徒歩約5分の立地にオープンさせた。
 同ホテルはJR「京都」駅より徒歩5分に位置。鉄骨造地上9階建て、延床面積約1万2717・30㎡、客室数は272室でうちエグゼクティブフロア29室。レストラン、エグゼクティブラウンジ、パーティールーム、リラクゼーションルーム、フィットネスルームを併設する。
 チェックインカウンターには9カ国の言葉が話せるネイティブスタッフが常駐し、ヨーロッパ、英語圏はもちろん、中国・韓国のアジア圏と世界中の数多くの国からの利用客に対応する。特別仕様の9階ラウンジでは専任コンシェルジュを配置する。ロビー天井は女流デザイン書道作家の「白川香翠」(しらかわこうすい)氏によるデザインで、1階全体に日本の伝統美を醸し出す。
 朝食は和洋のメニューを多種類に揃え、海外客にも満足してもらえるよう多様な素材と味で対応する。

ラックランドが施設再生
 ラックランド(東京都新宿区)では、和歌山県西牟婁郡白浜町のホテル「SHIRAHAMA KEY TERRACE HOTEL SEAMORE」の耐震工事に伴う、約1年間におよぶ大規模リニューアル工事を完了させた。
 同ホテルは、旧「ホテルシーモア」をリニューアルし、3月22日にグランドオープンした施設。同社は、過去の他のホテル施工実績から、旧「ホテルシーモア」の老朽化した設備のリニューアルを含む耐震化の工事を受注したもの。
 ホテルを休業することなく、営業を継続しながら工事を行うことが条件であり、仮設・切り替えを順次行いながら工期1年を経てリニューアルオープンにこぎつけた。
 同社は、店舗・商業施設の企画制作や店舗メンテナンス、省エネ及びCO2削減事業などを手掛けている。

塔ノ沢一の湯新館オープン
 箱根で温泉旅館をチェーン展開している、一の湯(神奈川県足柄下郡)は、「塔ノ沢一の湯新館」の中でも特に人気の高い「露天風呂付ツイン和室」の内装を更新すると共に、箱根を代表する「箱根寄木細工調」の家具を取り入れる事により、国内のみならず、海外の利用客にも箱根を体感してもらえるようにした。
 同施設は2005年4月9日開業。客室は20室、収容人数64名。源泉は塔ノ沢温泉。  同社は寛永7年創業の老舗温泉旅館「一の湯本館」を中心とし、現在箱根に7施設の旅館とホテルを運営している。

「セカイホテル」事業スタート
住宅リノベーションを手がけるクジラ(大阪府大阪市)は、「SEKAI HOTEL(セカイホテル)」事業を、大阪府東大阪市の布施エリアに展開する。
 同事業は、地域にある空き家を宿泊施設として再生利用し街ごとホテル化することで、空き家問題を解決し地域活性化を目指していくもの。オープンは2018年夏を予定。
 このプロジェクトでは、一般にホテル事業が持つ「フロント」や「宿泊設備」、「物販」、「アクティビティ」などの機能を1つの大規模な建物の中に収めるのではなく、点在する空き家を再生利用しながら、街全体を大きなホテルと見立てて開発する。

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