不動産トピックス

クローズアップ 塗料編

2018.02.26 14:08

 床や壁などの凹凸を解消し、長期間衛生的で安全な状態を維持することも可能な塗料。塗布には時間やコストが掛かり、テナントも休業しなければいけない。が、その課題を解消した製品が普及している。ナノ密着技術を採用した密着製品だ。

ナノ密着技術で長期間塗料が剥がれない 工期・コスト削減に繋がる床密着製品シリーズ
 染めQテクノロジィ(茨城県猿島郡)は昨年1月、飲食店舗などの厨房床向けに塗布する床密着製品シリーズ「どんな厨房床でも」を開発した。
 床密着製品はモルタルやアスファルトなどの床面からホコリが立たないように、また滑り防止などを目的に塗布する塗料。特に厨房床は汚れている・劣化していると保健所から指導が入り、衛生的で床塗料の剥がれのない状態へ改善が求められる。が、改善には時間とコストが掛かり、不動産オーナーや店舗にとっては多大な負担となっているのが現状だ。その負担を解消したのが「どんな厨房床でも」。染めQテクノロジィが独自に開発したナノ密着技術でコンクリートにしっかり密着し、長期間塗料が剥がれない。また床密着製品は従来、下地調整、プライマー、下塗り、上塗りの順に塗布していたが、同製品は床清掃と上塗りのみ。速乾性があるため工程が短縮され、通常は3~4日掛かる工期が同製品は数時間程度で完了する。
 「どんな厨房床でも」の開発に携わった井上幸一氏は「他社製品よりも低コストで、かつ塗布後の乾燥に数日掛からない点や長期持続性も強みです」と語る。 実際、飲食店にとって数日厨房床を改善の為だけに休業していることは収益面において大きなマイナスとなる。塗布作業におけるコストも発生し、油や水で床面が汚れていると綺麗に塗布できない製品もあると聞く。同製品はそれらで床面が汚れていても塗布が可能で、低コストなためたとえ広い厨房でも安価で済むことが利点。また長期間塗料が剥がれないため塗り替えの回数も減少し、防滑性や清潔面においての効果も持続する。
 井上氏は「当社は多様なケースに対応できる様に様々な床密着製品シリーズを開発・販売しております。例えば、乾いたコンクリート向けの『密着!!コンクリには』や油の浸透した床向けに『密着!!油まみれでも』などがあり、どれも低コストが特長なため、広い敷地面積を持つ工場や倉庫などの床に塗布する際に適していると利用者から好評です」と語る。
 大型の食品工場や倉庫、ホテルのレストラン等々で採用されており、賃貸ビルでの採用も進んでいるとのこと。床を綺麗・清潔にしたいと感じたら、是非採用してみてはどうか。

日本特殊塗料の屋根用遮熱塗料「水性パラサーモNEO」
太陽熱の侵入を遮断し空調設備の省エネ効果も手助け
  日本特殊塗料(東京都北区)は、これまで屋根用の遮熱塗料「水性パラサーモ」を発売していたが、これよりも更に優れた「水性パラサーモNEO」を開発。昨年11月から販売している。
 「水性パラサーモNEO」は太陽光に対する反射率の優れた着色顔料を採用し、従来製品以上の遮熱性能を発揮する。各種の屋根(新生瓦、厚形スレートなど)に塗装することで室内への熱の侵入を遮断し、エアコンなどの空調設備の省エネ効果にも手助けする。 また水性塗料で臭気も少なく、シックハウス対策や化学物質は含有していないため安全性も確保している点も特長。更に既架橋タイプのシリコン樹脂を採用しているため高い耐候性を発揮し、屋根の保護と共に美しい外観を長期にわたり保つ。20色の豊富な標準色からも色彩が選べるため、様々な屋根の塗装にも対応可能だ。
 1液タイプで乾燥が速いことや刷毛・ローラー・スプレーなどでの作業性に優れている点も施工業者から好評である。

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