不動産トピックス

クローズアップ オフィス用品編

2014.08.18 11:54

 最近ではビルオーナーがみずから空室活用の一環としてシェアオフィス等を開設するケースが増えてきた。今まではテナントにとって必要だったはずのオフィス家具は、ビルオーナーにとって身近な存在となってきたといえる今回は最新オフィス家具を紹介する。

 コクヨグループでオフィス用品の通販事業を行うカウネット(東京都大田区)は18日にデスクの新シリーズ「ピクサ2.」を発売した。
 カウネットが昨年秋に小規模事業所をターゲットとして行った調査で、デスク購入のポイントは価格のほかには「色」、「機能」、「デザイン」、「サイズ」が上位を占めている結果が判明。同製品はその結果などをもとにコクヨファニチャーと共同開発を行ったもの。
 製品の色には純度の高い白さを持ち、オフィスの明るさ向上に貢献する「スノーホワイト」と、現状のデスクの買い足しにも対応する「ナチュラルグレー」の2色を採用。引き出しの前面は樹脂製となっており、曲線を描きやさしい印象を与えるように工夫してデザインされている。また、キャスター部分が引き出しの前板に隠れるようなデザインになっているため、正面からすっきり見えることも特長のひとつだ。
 機能面においては、一つの鍵で引き出し全段の施錠が可能(オールロック機能)で、施錠は赤、解錠は青というように、ひと目で鍵の状態が確認できるなどの工夫がされている。
 サイズにおいては奥行きはオーソドックスな700mmのほかに600mmの平机を、幅は1000・1200・1400mmに加えて800mmを用意して、限られたスペースを有効活用したいという小規模事業所の要望に応えている。
 また、デスクの上にファイルやプリンターを置くことができるような机上ラック、既存デスクとの高さをそろえられるようなアジャスターと、より便利に活用できるオプションもそろっている。
 価格は税別で片袖机1万9900円、平机9900円(いずれも幅1200mm×奥行き700mm)という低価格を実現している。
 「当社はオフィス用品の通販会社です。オフィス家具のカタログを別冊化するなどして他社との差別化を図っています。『ピクサ2.』は色・デザイン・機能にこだわりながらも低価格商品を実現する主力商品として開発しました」(企画本部 事業企画部長 広報担当 田邊 秀雄氏)

 プラス(東京都港区)は、オフィス家具、オフィスインテリア用品の製造・販売などを展開するなか、今年1月からデスクシリーズ「SQ(エスキュー)」を販売している。
 厚さ18mmの薄型天板と、継ぎ目を感じさせないスクエアフレーム(ロの字)脚、補強と機能性を兼ねた天板裏フレームで、構成要素を最小限にしたシンプルなデザインを実現し、オフィスのインテリア性を高める役割を果たす。  デスクの周辺アイテムとして収納機能を備えた「スツールワゴン」があり、種類は対面用と片面用、4色(ブラック、オレンジ、レッド、イエローグリーン)のなかから選択できる。
 天板は、ノートパソコンやタブレットなどモバイルワークツールを使用するのに適した奥行き600mmタイプと、オーソドックスな700mmタイプのふたつのサイズがある。
 配線口付きタイプと配線口なしタイプがあり、配線口付きタイプにはフックを2個付属しており、天板裏フレームに取り付ければ余長ケーブルをまとめるフックとして、脚部に取り付ければカバンなどを掛けるフックとして使用できる。  デスクトップパネルは全面をカバーするクロスタイプと、部分的にカバーする半透明アクリルタイプの2種類がある。足元をカバーする幕板を組み合わせることが可能だ。

 岡村製作所(横浜市西区)では、今年1月よりデスクシステム「magnet」を販売している。「magnet」はワイドディスプレイが容易に設置でき、シンプルなデザインと収納ボックスやデスクの引き出しなどの機能を備えた新しいタイプのデスクシステムである。
 「magnet」は、デスクとワイドディスプレイを組み合わせるという新しい発想で、近年では一般化したタブレットやノートパソコンの情報を常時即座に映し出して情報の共有や伝達をスピーディーに行うことができる。
 デスクの4カ所にコンセントやコネクトケーブルを納めることができる引き出しを標準で装備しているため、複数の使用者がそれぞれ専用のコンセントを使うことが可能だ。
 複数人での打ち合わせの場合も、専用ディスプレイ切り替え機を使用することで、ひとりひとりのモバイルワークツールを個別に映し出すことなどでスマートに情報の共有ができる。また、ウェブ環境へのアクセスも可能で、テレビ会議システムなどを組み込むことで外部との打ち合わせにも対応するシステムだ。

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