不動産トピックス

ビルオーナーのための建築・設備最新情報

2013.09.02 16:04

岡村製作所 子供の成長に対応する天板昇降型デスク
 岡村製作所(横浜市西区)は、天板昇降型デスクシリーズ「NOVEL(ノベル)」を今月から販売する。
 同製品は子供の成長に合わせて常時正しい姿勢で学ぶことができる天板昇降タイプデスクの新シリーズだ。天板ではなく脚で高さを調節する新システムを導入。天板位置を低くした時も側板や後面板が天板より絵に出てくることが無く、いつでも囲いが無く圧迫感のない開放的な印象でデスクを広々と使用することができる。
 天板は天然木の質感を生かしたツキ板を使用し、素材感と高級感を兼備。明るいオークナチュラルとオークツートンの2色を用意。設置する部屋の雰囲気に合わせて選択することが可能だ。デスク幅はベーシックな100cmに加え、リビングやダイニングでも使いやすいコンパクトな90cmをラインナップしている。

フィリップス エレクトロニクス ジャパン 初期投資費用を最小限に抑えるLEDを開発 中小企業オフィス向けにLED普及を目指す
 世界60カ国で照明事業を展開するフィリップスの日本法人であるフィリップスエレクトロニクスジャパン(東京都港区)は、従来の直管型蛍光灯に置き換えて使用できる低価格かつ高品質な直管型LED「Essential LEDtube(エッセンシャルLEDチューブ)」を今月1日より発売開始。それに先立ち、8月29日に同製品の説明会を実施した。
 同製品の訴求対象となるのはLED導入が限定的な工場や倉庫、中小企業オフィスだ。同社ではこれらの対象をLED普及のポテンシャルが非常に高い市場として「Good enough市場」と位置づけ、来年8月までに50万本の販売を目標に掲げている。
 同社の調査では蛍光灯置き換えLED市場の潜在規模は5億本以上といわれており、その大部分を占めるのが「Good enough市場」だと分析。日本のLED市場は東日本大震災以降、急激に成長しているがLEDの浸透率は大型商業施設・GMSや飲食、物販店舗、大規模オフィス等が占めており、中小企業オフィスや工場・倉庫等ではいまだに既存光源が使用されているのが現状だという。
 一方、同製品の特長は投資回収機関を極力短くし、なおかつ蛍光灯とそん色ない照明環境を再現した点にある。同スペックのLEDと比較して1本あたりの市場価格は半額程度。1本あたり3000円~3500円のため初期投資費用を最小限に抑え、導入から約2年で投資回収が可能になる。さらにそれまで導入していた蛍光灯とそん色ない照明環境を再現でき、「ニーズに合致した最適品質」を提供してくれる。今年1月から世界市場で販売され、半年で販売本数100万本を突破。欧州認証も取得しており、その実績と同社のブランド性を考えると安全に対する信頼性は高い。
 同社ライティング事業部の大塚圭太郎氏は「これまでLED導入が進まなかった『Good enough市場』はストック数が厚く、最も省エネ対策が必要なボリュームゾーンです。コスト・品質的にも導入しやすい当製品を通じて環境対策に寄与できればと考えています」と述べている。

システムトークス 物干し竿に吊せる軽量太陽光パネル
 システムトークス(東京都中央区)は薄さ2.6mm、重さ1.9kgで出力40Wの太陽光発電パネル「Sun Pad(サンパッド)」を開発し、8月末から販売を開始した。
 同製品はマンションのベランダや庭先でも手軽に太陽光発電を行えるように設計されている。単純計算で脱水後のTシャツ10枚と同程度の重さであり、物干し竿にも吊り下げることができ設置場所を選ばない。小柄な女性や子供でも簡単に持ち運びができるのも魅力といえるだろう。
 また、従来型のフィルム上の太陽光パネルは発電効率が低く設置や収納が困難という課題があったが、同製品は高効率の単結晶型セルを使用しており、40Wの高出力を実現。極薄板状なので収納も容易に行えるが、特殊なアルミ材とフレームで耐荷重15kgの高強度を誇る。
 発電した電気はバッテリー等に蓄電して電化製品等に使用できる他、別売のシガーソケットアダプターを使用すればカー用品やUSB充電アダプターを経由して携帯電話の充電もできる。

コミー 世界初!!「はめ込み工法」でエレベーターミラーを導入
 「死角を生かす気くばりミラー」をキャッチフレーズに、自分以外の人や物の動きを確認する専用鏡の開発をするコミー(埼玉県川口市)。今年6月1日に開業した東京都健康長寿医療センター(東京都板橋区)の新施設に、エレベーターの乗り越しや挟み込み事故を防止するためのミラーを新工法で設置。エレベーターを管理する東芝エレベーター(東京都品川区)とコミーの連携により58枚のミラーがはめ込み工法で導入された。
 従前のエレベーター用のミラーは利用者の安全性や利便性に配慮したビル等で需要が伸びているが、これまで建物開業後に後付設置されていた。そうした中、同社では新築向けに「はめ込み工法」を開発。フラットだが視野が広い「エレベーター用FFミラー」を用い、まったく出っ張りのない壁と一体化した新たな設置方法を実現させた。
 東京都健康長寿医療センターの新施設を設計した佐藤総合計画(東京都墨田区)の担当者によると「コミーのFFミラーはもともとわずか2mmと薄いものだが、はめ込むことでひっかかり等の危険がなくなり意匠の統一もはかれた。利用者にも安全に配慮した建物だと歓迎してもらえるはず」と述べている。

三和タジマ ゲリラ豪雨対策!! 建具一体型の止水シート
 三和ホールディングス(東京都新宿区)の連結子会社でステンレス製品の製造・販売を行っている三和タジマ(東京都豊島区)は、集中豪雨や台風時にエントランスへの止水対策として約3分で簡単に設置できるステンレス建具一体型止水シート「STウォータープロテクト」を今月2日から発売。同社によると建具一体型の止水シートは業界初という。
 今夏もゲリラ豪雨等の被害が頻発したが、日本の国土の約1割は洪水氾濫区域であり人口の半分、資産の4分の3が集中している。そもそも水害に対して甚大な被害が想定される国土環境である。また、都市部ではコンクリートやアスファルト化による排水能力不足に陥り、都市型水害の被害拡大を招いているのだ。こうした背景から、いまや水害対策は不動産オーナーにとっては必須課題ともいえそうだ。
 今回発売された「STウォータープロテクト」はステンレス建具一体型の止水シートが床下に収納されているため、通常時は一般のステンレス建具と変わらないスマートな外観を実現。止水高さは30cm、60cm、100cmの3タイプがあり、設置場所の冠水地域データに合わせて高さを選択することも可能だ。また、持ち運び不要の床下収納と工具を使わない簡単取付のため、約3分程度でセットできるので緊急性に対応する。意匠性を重視するオフィスビル等のエントランス洋止水シートとして活用できる。

モノリスコーポレーション 高品質なコンクリート床仕上げを実現 打設工法とは一線を画すJS工法を提案
 今年3月に設立された総合建設会社のモノリスコーポレーション(横浜市港北区)は、施工品質の更なる向上を目指し、高品質なコンクリートの床仕上げを実現するJS工法を展開している。
 コンクリートのひび割れや水平レベル精度はこれまで様々な機関等が取り組んできたが、新しい工法の開発は少なく10年以上前と変わらずに「バイブレーター」を使用した縦固めや「機械コテ」を使った直押さえを行っているのが現状だ。また、同社によると従来型のコンクリート打設における床の施工方法は適正スラブ厚を確保することと設計指定のコンクリート強度で打設することだけが注目されていたが、コンクリート打設の際、タンピング効果のある高品質な床に仕上げるためには打設方法では課題が残るという。
 一方、同社が手掛けるJS工法はコンクリートの表面強度を高め、収縮ひび割れを発生させようとする引張力に対抗させるものである。同工法では独自の振動式均し機「サーファー」と歩行式金コテ仕上げ機「ハンドマン」を使用。サーファーはコンクリート表面のタンピングだけでなく、直下約70cm前後まで振動を伝えることで均一に不陸修正と空気抜きを行うことができ、クラック防止になる。また、仕上げに用いる「ハンドマン」は立ち姿で作業できるので作業負担が大幅に軽減された。
 機械化施工によって大面積かつ鏝跡の少ない床の表面仕上げが可能になる。

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