不動産トピックス

ビルオーナーのための建築・設備最新情報

2012.09.03 17:49

コンステック 建築物の維持保全を体系的にカルテ化しライフサイクルコストを削減
環境対策・省エネ対策も組み合わせ資産価値を向上
 コンクリート建築物の維持保全などを行うコンステック(大阪市中央区)は8月29日、建築物の長期保全を体系的にカルテ化し、このカルテを基に建築物を定期的に調査・予防処置を施すことで建築物のライフサイクルコストを削減するシステムの提供を発表した。
 長期供用する建物は、経年劣化による漏水や外壁はく落、瑕疵不具合などの潜在的な問題を抱えている。共同住宅のような使用者が多数いる場合には特に、建物のオーナーや管理者の負担増大の一因となっている。従来のような不具合が顕著化してからの対処では、多数いる使用者の不安や不満が表面化し、退去・転出にも結びつく恐れがある。こうした背景の中、計画的な建物管理システムが望まれており、同社は一元管理を行うカルテ化による保全システムの提供を開始した。
 このシステムは、「建物管理者の負荷軽減」、「使用者の不安の払拭」、「ライフサイクルコストの軽減」、「建物の付加価値を高める技術提供の実施」を可能にする。これにより、建物の維持保全が効率的に行われ、長寿命化や高付加価値化を実現し資産価値の向上を実現する。なお、同システムでは環境対策・省エネ対策を目的として太陽光発電システム・LED照明・屋上緑化といったリニューアルの実施もラインアップされている。

神戸リビングKRK NASAの研究で開発された抜群の機能性
高い遮熱効果を持つエコ塗料の販売エリアを関西圏に拡大
 神戸リビングケアKRK(神戸市中央区)では、日本テレニクス(相模原市緑区)が開発した遮熱・高反射率な省エネ・エコ塗料「セラミックコート SE40」の取り扱いを、関西圏において8月30日より開始した。同製品は建物のヒートアイランド対策として環境省の環境技術実証事業に実証された商品であり、建物の屋根や外壁、内壁に塗るだけで夏は4~8度涼しく、また、冬場は3~5度暖かくなる。同社によれば、これまで関東圏を中心に施工を行ってきたが、今後同社が取り扱いを開始することで関西圏においても、企業・工場だけでなく一般家庭にまで普及させていくことで、節電対策としての役割を果たすとしている。
 「セラミックコート SE40」は、NASA(米国航空宇宙局)で研究された耐熱技術を応用し開発されたもので、熱反射機能顔料と高機能遮熱性リン片状粉体の併用により、夏の冷房負荷を30%以上削減する。また、冬の暖房費削減など年間を通じて高い省エネ効果を発揮する。この他、遮熱効果だけではなく抗菌・抗カビ・結露防止など室内環境の改善にも効果が認められている。

日本インシュレーション 丸柱用耐火被覆材に大口径サイズを追加 今年4月オープンの「渋谷ヒカリエ」で採用
 日本インシュレーション(大阪市浪速区)では業界でも唯一の、丸柱用として丸型に成形したケイ酸カルシウム耐火被覆材を製造・販売しているが、商品ラインアップに外径1350mmの大口径サイズを追加した。この大口径サイズの丸柱用耐火被覆材は、今年4月にオープンした「渋谷ヒカリエ」の東急シアターオーブ・メーンホワイエの大空間を支える丸柱に採用されている。
 同製品はプレス時から既に半円形などの丸形断面になるように成形し、さらに回転式研削機にて真円精度を極めるという徹底した作りこみにて製造されている。また、平板を曲げて利用する場合、材料の復元力や収縮などによりジョイントクラックが発生しやすい状況となるが、同製品は丸形成形であるためジョイントクラックは発生しにくい。同社では小口径鋼管から大口径鋼管まで、幅広く対応できるサイズのバリエーションを取り揃えている。また、意匠材として利用する場合、裁断・切り欠きなどの加工性にも優れており、様々なデザインが可能となっている。

NECフィールディング データセンター・オフィス棟の総合コンサルサービスを開始
電力使用量の多い箇所でも広範囲の省エネが可能
 NECフィールディング(東京都港区)は、データセンターやサーバ室からオフィスまでの省エネ対策も含めた「環境コンサルティング」を9月より販売開始した。「環境コンサルティング」はクライアントの建物や設備について、エネルギー消費の分析を行うためにヒアリングや現地調査などを実施し、経済性・環境に有効な運用変更や設備更新による省エネルギー対策を立案するサービスである。従来、大規模なデータセンターから小規模なサーバ室までの、消費電力と温度を見える化し省エネと熱対策を提案する「IT環境アセスメント」を提供しているが、新たに追加した「環境コンサルティング」はこれまでのデータセンターやサーバ室だけではなく、電力使用量の多いオフィス環境までを含めた広範囲の省エネ対策を提案する。
 「環境コンサルティング」は、一般的なコンサルティングの4つのステップ「現状把握」、「現地調査」、「分析・立案」、「報告」に加え、報告から約5カ月後に訪問による「効果確認」を実施。「報告」の際には評価結果や削減期待値、対策案の紹介、導入計画案などの診断報告書を提出。また、「現状把握」から「効果確認」の6カ月間のメール・電話による省エネ運用と省エネ商材に関する問い合わせサポートを併せて提供する。新サービスの価格は100万円からで、NECフィールディングでは今後3年間で100件の受注を目指すとしている。

岩崎電気 LEDランプシリーズに調光対応計をラインアップ 従来機種と同様の輝き感と光の広がりを実現
 岩崎電気(東京都中央区)は、ミラー付ハロゲン電球から代替可能なLEDランプ「LEDioc(レディオック)LEDアイランプ ハロゲン電球形5W」に調光対応形を新開発し、8月30日より4品番を発売した。昨年8月に発売を開始した「LEDioc LEDアイランプ ハロゲン電球形5W」は、従来ダイクロハロゲン電球と同様のダイクロイックミラーの輝きを生かしたLEDランプで、ランプ交換前の雰囲気を損なわずに大幅な節電対策ができると好評を得ている。今回発売された調光対応形は、LEDアイランプ ハロゲン電球形の調光対応タイプである。これまで、調光器を利用している施設ではLEDランプへの切り替えが困難であったが、「調光対応形」では一般的に使用されている位相式調光器に対応可能となった。さらに、ランプベース部の寸法をハロゲン電球と同寸法の直径26mmにスリム化したことで、適合器具も拡大している。
 その他の特性としては、ダイクロハロゲン電球75W形同等以上の明るさを消費電力わずか5Wで実現。定格寿命は約13倍の4万時間。従来のハロゲン電球の点灯イメージを損なわないように、ランプの輝き感を再現しながら自然な広がりのある配光と実用的な明るさと大幅な節電効果を得られるのが特徴となっている。

タカショー 簡単施工の壁面緑化システム 1ユニットに48個の専用鉢が設置可能
 タカショー(和歌山県海南市)は、壁面に緑化することのできる壁面緑化システム「アートキャンパス」を発売する。カセット式ポットへの作付けを行い、簡易に施工することが可能である。また、カセット式を採用することで、植物配置のデザインが可能となり、壁面をキャンパスに見立てたデザインが可能である。カセットを収納するユニットが2種類用意されており、その組み合わせによって様々な意匠を作ることができる。
 製品は壁面パネルを壁に取り付け、植物苗を植えた専用鉢を差し込むだけで容易に壁面緑化が完成する。1ユニットあたり48個の専用鉢を差し込むことができ、取り外しすることも可能。また、植物苗を専用スポンジで根巻きをしてしようすることで、苗の土の流出を抑制することもできる。壁面パネルは複雑な潅水システムやパネル枠が組み上がった状態で出荷され、現場では余計な手間がかからず設置もパネル本体をアンカー又はビスなどで壁面に固定するだけとなっている。

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