不動産トピックス

今週の一冊

2011.04.25 15:57

「経営の神様」の経営思想を分析

松下幸之助に学ぶ経営学
著者:加護野 忠男
出版社:日本経済新聞出版社
発行:平成23年2月8日
価格:850円(税抜)

 「経営の神様」と呼ばれた松下電器産業(現パナソニック)創業者の松下幸之助氏は、事業経営者であれば知らない者はいないだろう。本書では松下幸之助氏の著作、ならびに松下電器の創業者として実践してきたことについての記録などを元に、同氏の経営思想を四章に分けて解説している。
 具体的に見てみると、一章では企業の存在意義についての松下氏の思想、二章では松下流の人材育成術、三章では松下氏の考える組織体系の構築について、四章では松下氏の経営戦略の発想法を解説。また、五章では松下氏の思想を、同じく日本を代表する創業経営者の稲盛和夫氏・本田宗一郎氏と比較し、その特徴を分析している。優れた経営者といえど、その思想や経営方法はどの場面においても通用するわけではない。同一産業の違う世代の経営者、同世代の他業種の経営者との比較を行うことによって、時代に沿う事業戦略を生み出すための基本姿勢を学ぶことができるのだ。

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